↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/66

49話 決着と領地

ーー14層、大草原にて


 「……」

 「本当に気を失ってるよな、騙し討ちとかするつもりじゃないよね?」


 スタミナ切れで倒れているレパルスを見て、俺は魔道王にそう訊ねる。


 『安心せい主人よ、ちゃんと気絶しておるわ』

 「ふぅ、よかったぁ」 

 『ドサッ』


 俺は身体の緊張が一気に抜け、地面へと座り込んだ。

 レパルスは本当に強かった。

 多彩なスキルに高い俊敏性。

 もっとパワータイプだと思っていたが、意外にも器用に戦う技巧派だったな。


 『主人よ、こやつをどうするつもりだ?』

 「もちろん仲間にするつもりだよ」

 『お主、国を作ると言っておったな、まさかではないが、こんな危ない獅子を国の中枢に置くつもりではなかろうな?』

 「中枢かはわからないけど、レパルスにはここら辺一体の領主になってもらおうかなと思ってるよ」

 『……主人よ、それは立派な中枢だぞ』

 「はは、そうだったか」

 「ね、ねぇいい加減ここから出してくれないかしら!」


 魔道王と今後に向けた軽い話し合いをしている最中、後ろの方でミカさんの声がした。

 あ、そういえばシャボンに入れたまま放置しちゃってたっけ。


 『フワフワ~』


 声のする方へ振り返ると、そこにはシャボンの中で腕組みをしてこちらを睨むミカさんがいた。


 「あははは、すぐに出しますんでちょっと待っててください!」

 「早くしてね!」


ーー5分後


 「はぁ、やっと出れたわ、ていうか貴方すごいわねレパルスにまさか勝つなんて」

 「まぁギリギリだったけどね」

 「それでも凄いよ、貴方意外とやるのね」

 「あ、ありがとう」


 ほんの数時間前にボロクソ言われた相手だからだろうか、素直に喜べないな。

 まぁでもミカさんも無事で良かった。


 『なぁ主人よ、これからどうするのだ?』

 「とりあえず、さっきいた真実の湖に戻るつもりかな」

 『そうか、それでその後はどうするつもりなのだ?』

 「ひとまず帰るかな自分の領地に」

 『領地だと、主人よお前は領地を持っているのか?』

 「ああ持ってるよ、小さなリザードマンの村だけど」

 「は?小さなってなによ!」


 俺の口から出た何気ない一言に突っかかるミカさん。

 いやいや貴方、リザードマンのこと嫌いだったよね?

 

 「ごめんごめん、普通の村だよ」

 『別に大きさはどうでも良いのだが、領地があるのは素晴らしいことだ、早く我もそこへ行きたいな』


 魔道王はそう言うとビリビリと僅かな電気を放つ。

 こいつ喜ぶと電気を放つのか。

 チクチクして少し不快だな……。


 「ねぇ貴方、いやシオン、私はこれからどうなるの?」

 「え、一緒に帰るに決まってるだろ」

 「なっ、い、いいの?」

 

 驚いた様子でそう訊ねるミカさん。

 色々面倒ごとを起こしてくれたけど、おそらくミカさんはリザードマン達から大事にされている。

 それは間違いなくそうだと思う。

 じゃなきゃ一族総出で助けに来たりなんかしないと思うし。


 「もちろんさ、きっと村長やリザ吉達も君を待ってるはずだからね」

 「わ、私はレナティに頼んでみんなに酷い事したのに許してくれるかな?」

 「うーん、あの人達に君に怒る事はできないと思うから大丈夫だと思うよ」

 「なによそれ、どうしてそんな事が言えるの?」

 「だって彼らにとって君は家族だから」

 「え?」

 「小さい頃から育ててきた大事な娘の無事を確認したら、泣いて喜ぶと思うよ」


 そう、彼らリザードマン達にとって、ミカさんは幼い頃より育ててきた大事な家族。

 そんなミカさんが無事に戻ってきただけで、きっと彼らは嬉しいはずなのだ。


 「うっ、うう、皆んなに早く会いたい、会って謝りたい……」

 「泣くのはいいけど、そろそろ行くよスキル発動【ジャンボ・バブル】」

 『ポワッ』


 俺はそう言ってミカさんを再びシャボンの中へ閉じ込めた。

 よしこれで移動が楽になったぞ。

 あとはレパルスもこの中にいれて、移動するだけだな。


 「ちょっとぉ、泣いてる女の子にその態度はなによ!」

 「すまんな俺の仲間が今、下で戦ってくれてるから急がないといけなくて、涙はリザードマンの村に戻ってからまた出してね」

 「ふ、ふざけるなー!」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。