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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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35/67

35話 vsレナティ

ーーナディアの城、別館にて


 『ドシュッ』

 「くっ、重すぎる」

 「なかなか耐えるじゃない貴方」


 小太郎はレナティの一撃を三度防いでいた。

 

 「へへ、まぁ頑丈さが取り柄でからね」

 「頑丈なのは好きよ」

 「そりゃどうもっ!」

 『グンッ』


 そう言って小太郎はレナティを押し返した。


 『ズザザァ』

 「貴方もなかなかの力ね」

 「まぁミノタウロスだからね」


 ミノタウロスとナーガは種族相性的には五分五分といったところであり、勝敗の行方は両者の力量次第といったところである。


 「スキル発動【スネークウィップ】」

 『スシャ』

 「そりゃ」

 『ガシィッ』


 小太郎は放たれたレナティの尻尾の一撃をまたキャッチした。


 「今回はこのまま投げさせてもらうよ」

 「ふふ、そんな事できるかしらね」

 「やってやるさ」


 そう言って小太郎は、レナティの尻尾を強く掴んだ。


 『ググッ』

 「くっ、なんて馬鹿力なの!」

 「そりゃあああ」


 そうして小太郎は尻尾ごとレナティを持ち上げ始める。


 「なっ、嘘でしょ」

 「おんどりゃあああ」

 『ブォンッ』

 

 小太郎は持ち上げたレナティをそのまま遠くへぶん投げた。


 『ドサッ』

 「痛いじゃないバカ牛」

 「ふぅ、これで距離が取れたよ」

 「は?」


 そう言って小太郎は前屈みになり自身の頭の角の先をレナティの方へと向けた。


 「種族スキル【ビックホーン】発動」

 『ギュムッ』


 小太郎がそう言うと角が1.2倍ほど大きくなった。

 

 「まさか貴方、その角で突っ込むつもりなの?」

 「うんそうだよ、それこそが俺らミノタウロスの真骨頂だからね」


 種族ミノタウロス。

 3層にある巨大平原に暮らす温厚な種族であり、争い事は極力好まない。

 しかし一度戦いになればその自慢の角で相手へ突進する高い攻撃力を持った種族となるのだ。


 「さぁいくよ」

 「まま、待ちなさい、そんな角で攻撃したら……」

 「スキル発動【タウロス・ボンバー】」

 『ズタタタ』


 小太郎はそう言ってレナティへと突っ込んでいった。

 

 「や、やばい、スキル発動【スネークウィップ】」

 「遅い!」

 『バコォン』


 ガードが一瞬遅れた事により小太郎の【タウロス・ボンバー】は、レナティのお腹に直撃した。


 「ぐはっ」

 「飛んでけ蛇女!」

 『グーン』


 そうしてレナティはそこから50メートルほど吹き飛んでいった。


 「よし、決まったな」

 

 吹き飛んだレナティを見て勝利を確信する小太郎。

 しかし、レナティの真髄はこれからであった。


 「痛いじゃないあのバカ牛」

 『ザワザワ』


 レナティがそう呟くと身体中を艶のある鱗が覆い始める。

 種族ナーガ。

 基本形態は半人半蛇だが怒ったりすると、その姿は大きな大蛇へと変貌していく。


 「……ん、なんだあれ」


 小太郎は離れた位置にいるレナティの姿が変わっていく様を見てそう呟く。


 『ザワザワザワ』

 「さぁ、もう一回戦やりましょうかバカ牛ぃ!!」


 そうしてレナティの姿は完全な大蛇となるのだった。


 


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