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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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33話 水中戦


ーーシオンサイド、水中にて


 『主人よ、そろそろ巨大蛇が見えてくるぞ』

 「嘘だろ、まだ水中だぞ!」

 『仕方なかろう、もう目の前におるのだから』


 魔道王さんがそう言うと、前方10メートル先にナディアの姿があった。

 

 「マジかよ……」

 『先手必勝だ主人よ、この距離からあやつを攻撃するぞ』

 「するってどうやってやるんだよ!」

 『案ずるな、雷撃ではない』

 『キュオーン』


 そう言って魔道王さんの先端が光出した。 

 雷撃ではないって言われても、この魔道杖に雷撃以外の攻撃スキルが果たしてあるのだろうか。


 『スキル発動【藍輪玉】』

 『ボシュ』


 そうして魔道王さんから青い光の玉が射出される。

 こ、こんなスキルもあったのか。


 『ズカァン』


 光の玉はそのままナディアへと直撃した。


 「当たったのか……」

 『命中したぞ』

 「す、すげぇ」


 水中なのに全然減速しなかった。

 もしかして【サファイア・ボルト】よりもこっちの方が強いんじゃ……。


 『……誰だ、そこにいるのはぁ!!』

 『ズシャアア』


 そう言ってナディアは俺達の方へ物凄い勢いで向かってきた。


 『来るぞ主人よ』

 「わかってる、スキル発動【ショックウェーブ】』

 『ズンッ』


 俺は右手から水中でも有効なスキル【ショックウェーブ】を発動させた。


 『くっ、なんだこれは』


 発動させた衝撃波を受けナディアの動きが鈍くなる。


 「よし、今だ魔道王!」

 『何がじゃ?』

 「いや、さっきのやつ撃ってくれよ」

 『すまんなスキル【藍輪玉】は1発撃つごとに、10分間のインターバルがあるんだわ』

 「は?」


 い、インターバルだと?

 そういう大事な事は先に言えよ……。


 『くっ、よくもやってくれたな侵入者よ』


 そう言って復活するナディア。

 ま、まずい水中だと身動きがっ!

 俺は躱す事を諦めて、咄嗟にスキル【ショックウェーブ】を発動するために右手を構えた。


 「スキル発動【ショックーー」

 『遅い!スキル発動【水神弾】』

 『ボシュ』


 ナディアから勢いよく放たれた水神弾は、地上で発動した時とは異なり、かなりの速度でこちらへと向かってきていた。


 「避けれない!」

 『ズガァン』


 そうして水神弾は俺の腹に直撃した。


 「がはっ、い、威力も上がってるのか」

 『フハハハ苦しそうだな侵入者よ、私の種族は水竜、故に水中でこそその真価を発揮するというもの!』


 そう言ったナディアは凄まじい速度で回転し始める。


 『ズシャアアア』

 「お、おい魔道王、やっぱり水中で戦うのはやめといた方が良かったんじゃないか?」

 『そ、そうじゃな』

 『ギュオオオオ』


 そうしてナディアは自身の身体を回転させる事で、大きな渦を形成していった。


 「これは……」

 『スキル【水竜の大渦】、私の最大スキルでお前をこの湖の底に沈めてやるよ』


 や、やばすぎる。

 何か手を打たないと。


 『仕方ない主人よ、こちらも最大スキルで応戦するぞ』

 「マジか!まだそんな隠し玉があったとは」


 しかしこの杖の奥義か……大丈夫かなぁ。



 


 

 


 

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