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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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25話 潜入

ーー真実の湖、岸辺にて


 『ザプッ』

 「シオン様ー!ありました、ナディアの城を発見しました!」

 

 湖の水面から顔を出したリザ吉は、岸にいる俺に聞こえるように大きな声でそう話す。


 「わかったー!ありがとうリザ吉!」


 あのあと洗脳状態のマイティから色々聞き出した俺は、リザ吉の協力もありナディアの城の詳細な位置を見つける事に成功していた。

 そして俺の隣にいるマイティには現在、無限スクワットをさせている。


 「せい!せい!せーい!」


 マイティはそう声を上げて無限スクワットに勤しんでいた。

 洗脳状態は解かなければ、2日間はそのままだ。

 常人ならキツ過ぎて体がもたないけど、このガチムチ魚人ならいけるだろう。


 『ザパァン』

 

 そうしてリザ吉が俺のいる岸へと上がって来た。


 「シオン様、用意はよろしいでしょうか?」

 「ああ、できてるよリザ吉」

 「かしこまりました、それとシオン様、気になったのですがあの魚人はどうするのですか?」


 そう言ってリザ吉は無限スクワットに勤しむマイティの方を見た。


 「ああ、マイティはあのままでいいよ、どうせ2日間はあのままだし」

 「2日間!?もしかして彼は2日間スクワットをするのですか?」

 「そうだよ」

 「……彼、今めっちゃ笑顔ですが、それもそのままなのでしょうか?」

 「うん、洗脳だからね」

 「こ、怖いですね、それは」


 そう言ってリザ吉は引き攣った顔をした。

 まぁ気持ちはわかるよ、俺だって笑顔のあいつに2日間もスクワットをさせる事に抵抗はあるさ。

 でもな、あいつの顔を見ろよあの嬉しそうな顔を。


 「せいせいせいせーい!」

 「……なんか楽しそうだな」

 「ええ、彼はもしかするとあのままでいる方が幸せなのかもですね」

 「う、うん、じゃあリザ吉俺たちは行こうか」

 「ですね」

 『ザパァン』


 そうして俺はリザ吉の背中に乗って、湖へと潜っていった。


ーー湖の中にて


 『ゴポポポ』

 『リザ吉、聞こえるか?』

 『ええ、聞こえますよ』

 『そうかそれは良かった』


 俺は水に潜る前に、スキル【エアボール】を使い、頭をその中にすっぽりとはめ込んで水中でも息ができるようにした。

 ふぅ、これで長時間水の中に潜っても平気だな。


ーー20分後


 『見えました!あそこですシオン様』

 

 水中の中を進むこと20分、俺はリザ吉に連れられて真実の湖にあるナディアの城へと到着した。


 『あれがナディアの城か』


 海底の城、さながら竜宮城のようなそのお城は海底にあるとは信じられないほど大きく、そしてとても立派だった。

 あの中に小太郎や村長がいるのか。 

 早く行ってあげないとな。


 『ではシオン様、このまま入城しますね』

 『ああ頼む』


 そうして俺とリザ吉は、小太郎や村長が捕えられているナディアの城へと入って行くのだった。


 

 


 


 

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