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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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23話 シオンvs魚人

ーー15層、真実の湖にて


 「うおおおお」


 名称不明の魚人はそう叫び声をあげて、水面の俺に泳ぎながら殴りかかってきた。

 おいおいなんだよそれ、流石に魚人すぎるだろ。


 「スキル発動【スパイダーネット】」

 『パシュ』


 俺は魚人を捕えるため、拘束用スキルを放った。


 『スッ』

 「そんなもんが当たるか!青二才め」


 綺麗に躱すと魚人はそう煽ってきた。

 くっそ、名前すらわからない奴に煽られるのはムカつくな……。


 「ならこれはどうだ、スキル発動【スパークバインド】」

 『バシュッ』

 『スカッ』

 「フハハ、あたるか愚か者」


 またもや躱す魚人、しかし今回のスパークバインドはわざと躱しやすいように水面ギリギリに放っている。

 狙いは別なのだ。


 『バチチチ』


 水面にスパークバインドが触れると、一体に強い電流が流れ始める。


 「ぬおおおお」


 近くにいた魚人にもその電流は流れ、悲鳴を上げる魚人。

 よし畳み掛けるならここだな。


 「スキル発動【スパイダーネット】」

 『パシュ』


 俺は魚人が痺れている隙に先ほど躱されてしまったスパイダーネットを放った。


 「ぬっ!これはいかん、せいやぁぁぁ!」

 『ザパァン』


 そう言って魚人は、水面から大きく飛び上がった。

 う、嘘だろなんだよあの跳躍力。

 水の中だぞ……。


 「へへ、どうだ凄いだろ!」

 「お、おう」

 「どうした何故そんな微妙そうな顔をしている?」

 「いや、凄いのは凄いんだけど誰かわからないからイマイチ頭に入ってこなくて、今んとこあんたは俺の中でめっちゃ動ける魚人だよ」

 「おいおいなんだよそれ、冷たすぎるだろ」


 そう言って魚人は悲しそうな顔を浮かべる。

 だから名前はなんなんだよ……。


 「冷たいと言われてもな……」

 「まぁいいや侵入者よ、この俺魚人・マイティが相手をしてやるぜ」

 「お、おう」


 マイティって言うのか、微妙にダサいな。


 「いくぜ、マイティゴー!」

 『ザパァン』


 そう言ってマイティは勢いよく水の中へと潜って行った。


 「く、来るか」

 『ズドドド』


 マイティは物凄い速さで俺に近づいてきている。

 まずい、水中だから躱せない。

 仕方ない、ここは受けるしかないか。


 『ガシッ』

 「むむ、なんだこれは」


 その時、水中で何者かがマイティの身体を掴み動きを止めた。


 「シオン様!今です、私が止めているうちにお早く」

 「リザ吉か!」

 「離せトカゲ野郎」


 水中でマイティの動きを止めていたのは、リザードマンのリザ吉だった。

 よし動きが止まっている今なら。


 「スキル発動【スパイダーネット】」

 『パシュッ』

 『スッ』

 「なっ、お前!」


 俺がスパイダーネットを撃つのを確認すると、リザ吉はそっとマイティから離れていった。


 『ガシュッ』


 そうしてそのままスパイダーネットは、マイティに巻きつき拘束した。


 「く、クソォォ」

 「捕獲完了っと」


 

 

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