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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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18話 領地の獲得

ーー9層、リザードマンの村にて


 「おーい、そっちもってくれ」

 「あいよー」


 レパルスとの一件から2日後、俺達はリザードマン50体を引き連れて、9層にある彼らの村へと帰ってきていた。


 「なぁシオン」

 「どうしたダイア?」

 「いや、単純にすげぇなって思ってよ


 ダイアは清々しい顔をして俺にそう訊ねる。


 「なんだよすげぇって、俺がした事はレパルスからリザードマンとその村を貰ったのと、有事の際にレパルスが手を貸してくれる約束だけだよ」


 あの話し合いの後、俺とレパルスは正式に協定を結んでおり、その内容にはリザードマン50体とその村の引き渡しも含まれていて、この9層は三王お墨付きで正式の俺の領地となった。

 とりあえず全25層のうちの1層は手に入れたが、先はまだまだ長そうだ。


 「それがすげぇって言ってんだよ、あの獅子王・レパルスと交渉するだけでもだいぶヤバいんだぜ」

 「そ、そうなのか……」


 色々やってしまったが、最終的には領地もリザードマンもくれたしレパルスがそんなにヤバい奴とは思えないんだよなぁ。


 「お、おう、シオン以外がいけば基本瞬殺だしもしも交渉に漕ぎ着けられたとしても絶対に領地は貰えないだろうよ」

 「そんなにか?」

 「そんなにだよ!!」

 「はいはい2人とも忙しいので、話し合いはその辺にしてくださいね、はいコレ」


 ダイアがヒートアップしそうになると、何処からともなく現れたタレミィがそう言ってダイアに大きなカボチャを渡した。


 「なんだよコレ!」

 「それはカボチャです、ここら辺は肥沃な土地で作物の育ちが良いのです」

 「だからって大きすぎるだろ」


 タレミィが渡したカボチャは、ダイアの上半身を覆い尽くすほど大きかった。

 確かにあの大きさのカボチャは見た事ないな。


 「それはそうとシオン、さっき村長が呼んでましたよ」

 「え、ほんと?わかったすぐ行くよ」

 「なっ!おいシオン、まだ話は終わってないぞ!」

 「ごめん後で聞くから!」

 

 そう言って俺はタレミィにダイアを任せて、リザードマンの村長の元へと急いだ。

 話ってなんだろう、良い話だといいんだけど。


ーー村長の家にて


 リザードマンの家は、普通の木造の家ではなくイメージとしてはテントに近い。

 動物の皮で作り上げたテントの中で生活している感じ、そのため入り口もテントを捲るだけで入れる。


 『ガバッ』

 「ど、どうも」

 「おおシオンさん」

 「村長!」


 テントの中へ入るとそこには、リザードマンの村長と俺と同い年くらいの人族の女性がいた。

 ちょっと待て人族?

 なんでこんなところにいるんだろう……。


 「シオンさん急にお呼びたてして申し訳ない、折言って相談がありまして」

 「相談?」

 「はい、ほらミカも挨拶して」

 「こ、こんにちは」

 「こんにちは」


 普通に挨拶しちゃったけど、相談って一体なんなんだろう……。


 「では早速本題ですがシオンさんお願いがあります、この我が娘ミカをどうかシオンさんの奥方にしてはもらえないでしょうか?」

 「え、奥方?娘?」


 村長はそう言うと深々と頭を下げた。

 い、いやいやなんだよそれ。

 てか娘って、リザードマンじゃないのかよぉぉ。

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