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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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13話 獅子王の陣営


ーー水のダンジョン10層、獅子王峠の城にて


 「レパルス様、大変でございます!」


 一人のリザードマンがそう叫びながら、城の奥のレパルスにいる王の間へと走って行った。


 「どうした、そんなに慌てて」

 「あ、大宰相様!」


 レパルスのいる王の間に入る直前で、リザードマンは大宰相であるお爺ちゃんライオンの獣人に呼び止められた。


 「何があったのだ?」

 「はっ!今より1時間前から、我々の領内にて片っ端から我らリザードマンを捕らえる奴が現れたのです!」

 「な、なんだと!?」


 大宰相はそう言って驚きのあまり、尻餅をついた。


 「どうしたお前ら、何事だ!」


 王の間の扉の中から、レパルスがそう話しかけてきた。


 「レパルス様!大変なのです」

 「良い、入ってこい」

 『ギィィ』


 レパルスの掛け声により開く扉。

 そうしてリザードマンはそのまま、王の間へと入っていくのだった。


ーー10層、獅子王の峠にて


 「スパークバインド!」

 『バチチチ』

 「うわぁ!助けてくれ~」


 シオンはスパークバインドにより、リザードマンを乱獲していた。


 「よし、50体目だ!」

 「お、おいシオン、これは流石にやりすぎじゃねぇか?」


 ダイアはそうシオンに話しかける。


 「いやこれくらいやれないと、獅子王は出てこないよ」

 「そうかもしれないけどよぉ」


 ダイアはそう言いつつ、スパークバインドで捕らえられたリザードマンの方を見た。


 「た、助けて」

 「怪物め……」

 「まぁそうなるよな」


 リザードマン達の悲痛な叫びを聞いたダイアは静かにそう呟く。


 「ごめんなリザードマン達よ、でも俺は君達の敵ではないんだ」

 「な、何を言ってるんだ貴様!」

 「そうだそうだ!俺達をこんな風に捕らえた奴の言う事じゃねぇぞぉ」


 シオンのその言葉に反発するリザードマン達。


 「少し前に君達の故郷に行ってきて、俺はそこで家を直したんだ」

 「……なんだと?」


 そう言うとリザードマン達のシオンを見る目に敵意が薄くなっていった。


 「そこで感じたんだが、あの村の人達が本当に求めているのは穴の空いていない家じゃない、君達なんだ!だから俺と一緒に帰ろうあの村へ!」


 シオンはリザードマン達の目を見て大きな声でそう話した。


 「そうだ、俺達も帰りてぇ!」

 「お袋に会いてえよぉ」

 「俺も帰りたい、娘がいるんだ!」


 その言葉に感化されたリザードマン達の頭に、諦めかけていた家族の姿が呼び起こされる。


 「うんうん、皆んなやっぱり帰りないんですねー」


 タレミィはリザードマン達のその言葉を聞いてうんうんと頷いていた。


 「お、シオン!!あっち方からリザードマン達の軍勢が見えるよぉ!」


 少し離れた丘の方にいる小太郎が、峠の城から降りてくるレパルスの軍勢を発見しそう叫んだ。


 「うし、やっとお出ましか」

 「やれやれ、本当にやるんだなシオン」

 「当たり前だろ、ダイアお前も覚悟を決めろよ」

 「へいへい」


 シオンのその言葉を聞いて、めんどくさそうに返事をするダイア。

 そしてここにシオンvs獅子王・レパルスの戦いが始まろうとしているのだった。


 


 


 


 

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