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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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12話 リザードマンの行方


ーー水のダンジョン、9層にて


 出発してから3日後、俺たちは第9層にあるリザードマンの村に来ていた。


 「ありがとうございます!」

 「いえいえ、こちらこそタダで泊めさせてもらえてるので、そのお礼ですよ」


 俺は頭を下げてお礼を言うリザードマンにそう言った。

 ここリザードマンの村には若い男があまりおらず、そのため家などの修理が出来ていない家が多く、俺たちは泊めさせてくれる代わりに家の修理などをしていた。


 「にしてもシオン、どうしてこの村には若い男はいないのだろうね」

 「さぁね、出稼ぎとかに行ってるんじゃないのかな?」

 「シオンさん、それに小太郎さんもそれは違いますよ」


 タレミィはそう言って俺と小太郎との話に割って入ってきた。


 「違うって、じゃあ出稼ぎ以外にいなくなる理由があるのかい?」

 「ええあります、おそらくこの村の若いリザードマン達は皆、獅子王の元に兵士として行っているのだと思われます」

 「兵士?」


 俺はタレミィにそう聞き返した。


 「はい、そもそも【三王】は仲があまり良くなくて、しばしば小競り合いをしております、そのため獅子王には軍が必要なのです」

 「なるほどね、その小競り合いに負けないために軍が必要って事か」

 「そうです、若いリザードマンは戦闘力も高く、俊敏性もあるので獅子王も重宝しているのだと思います」


 待て待て、若いリザードマンってそんなに有用なのか。

 それは聞き捨てならない情報だな。


 「なぁタレミィ、その獅子王の元には若いリザードマンはもしかして大量にいたりするのかな?」

 「えっと、多分いると思いますけど……」

 「ほほう」


 俺はそう呟くと意味ありげに顎に手を添えた。

 リザードマンはどうやら有用で、獅子王の元に大量にいるらしいか。

 これは獅子王を倒す価値が物凄く高いという事になりそうだな。

 よし、急いで倒しにいこう、そして若いリザードマンを俺の陣営に加えてしまおう。


 「……シオンさん、ニヤニヤしてどうしたんです?」

 「いや、早く獅子王に会いたいなと思ってさ」

 「し、獅子王に早く会いたい!?とんでもない事を言いますねシオンさんは、まぁでもそのうち会えますよ」


 タレミィは呆れた顔でそう話す。


 「本当かい?」

 「ええ本当です、なんたって獅子王は10層の王です、しかも11~14層の管理もしていますこのまま降っていけば確実に会う事になりますよ」

 「よし!なら早く行こう」


 俺は逸る気持ちを抑える事なくそう言った。


 「はぁ、どうしてそんなに獅子王に会いたいのかは知りませんが、絶対後悔しますよシオンさん」

 「大丈夫だよタレミィさん、なんたって俺にはスキルが100個もあるんだ、獅子王にだって負けないさ」

 「スキルが100個!?まったくシオンさん、嘘でも気を紛らそうとしてくれるのは、ありがたいですが、100は流石に言い過ぎですよ」


 そう言ってタレミィはどこかへ歩いて行ってしまった。

 いやいやタレミィ、本当なんだって。

 にしても、獅子王とリザードマンか。

 願わくば獅子王にもそのまま俺の仲間になってもらいたいなぁ。

 そしたら一気に国づくりが前進するのに。


 

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