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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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11話 いざ、最下層へ

ーー翌朝、獣人の村にて


 「よし、出発だ」


 翌日俺達4人は、最下層へと出発するため朝早くにタレミィの家を出た。


 「ええ、行きましょうシオン」

 「おうよ、俺はどこまでもついていくぜ相棒!」


 俺の掛け声に気前の良い二つ返事で答える、タレミィと小太郎。

 うん、この2人は予想通りの好反応だ。

 問題は……。


 「けっ、ほんとに行けると思ってんのかよ」


 ダイアはそう言ってつまらなそうに、そう悪態をつく。

 まったくこいつは……。

 結局ダイアの記憶は、一晩たってある程度回復し狼だった頃の性格とほぼ変わらなくなってしまった。


 「ほらいくぞダイア」

 「へいへい、忘れるなよシオン俺は仲間になったんじゃなくて、お前の結末を見にきただけなんだからな」

 「わかってるよ、さぁいくぞ」


 俺がそう急かすとダイアはゆっくりとこちらへ歩いてきた。

 やれやれこんな調子で俺たちは最下層へ行けるのだろうか、なんか心配になってきたな。


ーー4時間後、7層にて



 『シャアア』


 水のダンジョン第7層にて俺達は巨大蛇に襲われていた。


 「うわぁ、蛇は苦手なんですー」


 タレミィはそう言ってダッシュで物陰に隠れてしまう。

 おいおい、【三王】に比肩する強さが欲しいんじゃないのかよ……。


 「おいシオン!俺が正面でやり合うから、小太郎と2人で背後に回れ!」


 そう言ってダイアは巨大蛇の正面に立つ。

 

 「わかった!頼むぞダイア」

 「任せとけ」

 『シャアア』


 そうして巨大蛇はダイアの方へと突っ込んでいった。


 「小太郎!一緒に来てくれ蛇の背後に回るぞ」

 「あいよシオン」

 「タレミィは……そのまま隠れてて!」

 「はい、すみません~」


 そうして俺と小太郎は素早く蛇の背後を取った。


 『ガシッ』

 「くっ、なかなか強いなコイツ」


 ダイアはそう呟きながらも巨大蛇の頭を押さえていた。


 「いくぞ小太郎!」

 「あいよシオン!」

 「スキル発動【ウィンドカッター】」

 『ズシャッ』


 俺の放った風の刃は巨大蛇の胴体を切り裂いた。


 『シャアア』

 「ぬおっ!」


 切り裂かれた巨大蛇は、その巨体に見合わない俊敏な動きで暴れ始めダイアの手を振り解いた。


 『シャアア』

 「小太郎!そっちへ行ったぞ」


 暴れる巨大蛇はそのまま小太郎の方へと全速力で向かっていった。


 「決めろよミノタウロス!」

 「任せろ狼野郎!」

 『スバァン』


 ダイアの言葉にそう反応した小太郎は、そのまま大斧で巨大蛇の頭を綺麗に両断した。


 「ふぅ、一丁上がり」

 

 そう言って小太郎は額の汗を拭った。


 「やるじゃねかよミノタウロス」

 「そっちもなかなかやるな、狼野郎」

 『コツン』


 そう言って2人はお互い笑みを浮かべて、拳をぶつけ合わせる。

 もしかしてこの2人、意外と相性がいいのかも?


 「皆さーん、お疲れ様です!」


 蛇が倒されたのを確認すると、物陰からタレミィが小走りで駆け寄ってきた。


 「お前、何してたんだ?」

 「ぬっ、そ、それは聞かないでください……」


 ダイアのその言葉に言葉の詰まるタレミィ。

 タレミィはまだまだだけど、やっぱり戦闘ではダイアと小太郎は頼りになる。

 この感じなら案外簡単に最下層までいけるかもしれないな。

 


 

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