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第二十話 なに?褒めて欲しいの?

間に合えー

無理か。



「いいや、逃げさせてもらうぜ?あばよ!聖騎士サマよぉ!」



雑貨屋とプレイヤーから適当に盗んできた煙玉を投げつけ、あたり一面に煙をバラまく。

一つ、二つと投げる合間についでのように毒霧もまいていく。



毒に耐性がない俺も食らっちまうが、まぁ、この場を凌げれば多少の負傷は割り切るしかない

と言うか、割り切らないと真面目に死ぬ。



俺は死ぬまでにそこそこの猶予はある。

が、此処には俺がわざと斬りつけてそのままにした重傷者達もいる。

そうなると聖騎士は巻き込まれた現地人の安全の対処を先にしなければならない。

その間に逃げるというわけだ。



外道?褒め言葉だな


「!貴様は!!」

怒りに満ちた声が聞こえるが無視だ無視。

そのままスタコラサッサ、森へ逃げ切る。



方位に自信はないし、何人かは追って来たが煙の視界不良と街の混乱によって撒くことができた


そうして、俺は生還した



鳴り響くアナウンスと共に。



_________


「これが俺サイドの話だな!」

何やら自慢げに語っていたが、感想はただ1つ。


「「何やってんの、この馬鹿は」」


何というか、ホントに何やってのって感じだよ……

まさかとは思ったけど、始まりの街を破壊(機能不全)するとは……



「頭オカシイ……って元々か」

「カゲロウ、今に限った話じゃないでしょ」

「そっかぁ……」


「ちょ、お前らさぁ!もっとこう……俺を褒め称えてくれてもいいんだよ?あのクソみてぇな聖騎士から逃げきれた俺をよ!」


えぇ、そんなことを言われてもねぇ

自業自得だし。クロスを褒め称えるなんて死んでも嫌だしね


それともなに?

「僕によしよしして欲しいの?気持ち悪い……」


引くなぁー

「なぁ!それはいくら俺でも傷つくんだが!」

「クロス、煩い。今この場を見られたら私達まで共犯に思われるじゃん」

「そうそう。僕たちを巻き込まないでくれ」


「ひでぇ……でもさ、俺のこと言えないんじゃねえの?どうせなんかやらかしてんだろ?」

「「失礼な。クロスと違ってやらかさないよ」」

「いや、お前ら学校で『狂科学者』とか『道徳心を忘れた享楽主義者』とか言われてんじゃねえか」


酷いな…まだ学校ではそんなにやらかしてないはずだけど…

さてはコイツが広めたな?

無駄に交友関係が広いからあり得るな……


クロスを睨むと露骨に目と話題を逸らした

「ま、いいけどよ。で?ルナはどうなんだよ」


逃げた。

もういいや、こんな不毛な言い争いなんかよりも、ルナの話の方が価値がありそうだ


「私?私は…」

煙玉4 500G

品質に応じて辺り一面を盲目状態にする煙で覆う。

毒煙玉4 750G

品質に応じて辺り一面を毒状態にする煙で覆う。


あ、言ってなかったけど、品質は1〜10の段階で別れていて、10が最高ね。

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