第十話 これだからリアルチート勢は……
門を出て走ること約2分……
「とーちゃく!いやぁ草原を猛ダッシュするのはなかなかに爽快だなぁ」
そう、遂に僕は2分もしないうちに森の入り口にありつけた。(いや、遂にってほどでもないし、何なら初めてここに来たくらいだけど)
そういえば、初心者向けの草原とかうさぎ型の魔物とかを無視して飛ばしてきたけど、別にいいよね。
そんなことよりも早く行かないと!
目的の獲物が何時までもそこに居座るとは限らないからね
「地図によると……ここから北東の方角か」
此処から先は巻いていこう
まだまだ疾走パートは続くぜ!
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圧倒的時短ッ!
と、言うわけで
無事に目的の場所まで辿り着きました。
ここに来るまでのイベントをすべて無視した甲斐があったね
いやぁ……途中で猿がわらわらと湧いてきたときはどうしようかと一瞬悩んだからね。方向感覚が狂いそうになる霧まで出現したし……
でも脳死で突っ込んだ甲斐があったよ
そのお陰で誰もまだ来ていないみたい
「やった♪一番乗り♪」
何事も一番最初というものはテンションが上がるよね。このまま弱ハイテンションとか言う矛盾してそうでしていない状態挑みたいな
さて……それはそれとして、
果たして俺にレベル0かつ、戦闘経験無しの状態でボスを倒せるかな?
まぁ、試してみればわかるか
僕は一歩進んで、木々が乱立する中、その中でも随一の大きさを誇る大樹がそびえ立つボスエリア(仮)に踏み込んだ
と同時に、先程まで見上げていたあの大樹の上から一つの影が降ってくる。
ズシンッッ!!
爆音と聞き間違う程の大きな音を立て、砂埃がたつ
その落下の衝撃は遠くにいる僕の姿勢が崩れそうになる程
風が吹き、高い砂埃が晴れたあと、そこに居たのは一匹の異形の大猿だった
5メートルを軽く超えるほどの巨躯、赤く血走った目、僕の背丈程の棒を軽々と持ち、大蛇のようにしなる剛腕。
そして、身体中に赤黒い線のようなものが張り巡らされており、はっきり言って不気味だった
【■■■■ レ■ル3■】
称号の鑑定は阻害された
というより、単純にレベルがたりてない
称号の鑑定はLevel1固定でレベルが上がらないからね……
これは仕方ない
にしても、これがボスか
随分と迫力あるな。
何というか……狂乱しながらも抵抗し続ける皇帝的な強さを感じる。感じるだけだけど……そんなイメージが湧くんだよね。
と、構えてないと一瞬で死に戻りしそうだ。
初心者の大鎌だと少し心許ないけど……
他にいい装備なんかないし、仕方無いか
それに、今買ったとしても耐久力が保たないか
片手で大鎌の下の方の柄を持ち、刃を地面に向けておく。身体は前の方に傾け、次の行動に即座に対応出来るようにしておく。
先手を取ったのは大猿。
見た目通りの剛腕を縦に振るい僕を叩き潰そうとしてくる
あれにあたれば痛いではすまないだろうなぁ。
僕はシステムの初期設定の痛覚軽減切ってるから尚更だろうしね。
まぁでも、速いけど、反転している状態ならまだ余裕をもって躱せるね
っと、(【狂化】【魔化】)
「【悪天反転】『ダークボール』【悪天反転】」
右前方に出ることで躱し、それと同時にステータスを反転し、近距離で闇魔法を放つ。間髪入れずに再度反転し、魔法の効き具合を調べる。
う〜ん。よくわからないけど、見た感じ、効きは良くないな
HPバーは数ミリしか減っていない
とはいっても、このまま回避と同時に魔法を使い続けていけば勝てそうだけど、これをすると隙ができるんだよねぇ
反転している間にもう片方を振るわれたら対処しにくい。あと、MPの消費が激しい
うん。基本は鎌で削っていこう。
すれ違いざまにほんの少しずつでも切れればいつかは倒せるでしょ
思考をまとめ、再度大鎌を地面を向ける
大猿は傷を負ったことに腹を立てたのか
血走った目でこちらを睨みつけてくる
ん〜怖い怖い
「怖いから……早いところ始末させてもらうね」
さ、ワンサイドになるといいな
かーけた書けた。
そこそこ盛り上がる?ところだから連続更新するよ
ではっ




