第十一話 今思えばかなり無謀だよね
連続して見てくれ
「よっ、ほっ、セイッ!」
巨猿の靭やかにうねる剛腕、凄まじい眼力から、確実に仕留めるという殺意が溢れてくる。
でも、殺意さえ分かれば回避も比較的楽になる。あとは耐久値が無限の初期装備で受ければ多少の無茶はなんとかなる
まぁ、巨猿が行動するたびに地響きが鳴って動きに支障が出るのが問題だけど
初期装備にステータス上昇はないのが辛いけど
『恐怖』の状態異常に陥らないだけマシかな
前後左右上下に躱し、遠心力を活かして刃を突き立てカウンター。刺した状態で大鎌を引っ張り傷を拡大させる。今のところそれしか出来ていない。
それでも相手自身の力をぶつけるように自分から力の矛先をそらして攻撃を直撃させていく
基礎ステータスで負けている以上、これ以外に勝ち目があまり無い
そもそもボスなんてレベル0で挑むようなものじゃないし
そう思考して長期に渡る集中に対するストレスを無くしつつ、ヒットアンドアウェイに専念すること体感80分、漸く5割削れた
もう一息と、息もつく間もなく
正面から先程よりも強い殺意を感じた
咄嗟に後ろに下がり再度状況を確認する
殺気の出処は当然巨猿だ。
何をするつもりなのか注意深く観察して__
「ウオォォオォオオオ!!!!」
「煩いなぁ!」
突然の咆哮である
咆哮は大地を揺るがし、木々を圧し折った
音の速度は交わしきれないし、甘んじて受けるしか……
それにしても、耳が壊れるって
……あれ?動けない?
………あぁ、スタン効果があるのか
ずるくない?
そんな便利なスキルこっちにないんだけど
でもまぁ、やるべきことは一つだよね
「【悪天反転】『ダークボール』『ダークボール』『ダークボール』『ダークボール』『ダークボール』」
取り敢えず近づけたら終わりだ
MPと相談しつつ、無いよりはマシ程度の闇魔法を連打して牽制しながら拘束が解けるのを待つ
残念ながら、巨猿は鬱陶しそうに腕を振り払うばかりであまり効いてるようには見えないけど……
まぁ、これは牽制目当てだから別にいいかな。
「解けたっ!【悪天反転】」
すかさず反転し、一撃必殺の振り下ろしを回避
欲張って攻撃は仕掛けずに距離を取る
スタン何かの状態異常はMINDに依存するらしいから反転すれば早くに回復すると思ったけど、予想通りだったね
地味にあの魔法連打で4割切ってるし、あともう少しかな
それになんとな〜くだけど、闇魔法を使っていて魔力の使い方がわかったような気がする。
MPももう残り少ないけど、使っちゃうか。
大鎌を両手で持ち、薙払いを飛んで回避して落下、攻撃したばかりの腕に標準を合わせる。
そして残った魔力を全て大鎌に纏わせ、タイミングを合わせて切り裂く!
「グァアアァァア!!ウラゥウゥウ!」
おぉ!残り3.5割!右腕に大きな斬撃の痕を残せたし、今の一撃はかなりいいんじゃない?
「って、ひっふっはっ!せい!」
喜んでる場合じゃないかも
3割切って、巨猿から赤いオーラが出てきて
更に早くなってる。
俗に言う暴走状態?かなんかかな?
まぁ、まだ余裕がある……ッ⁉
そう思った次の瞬間、凄まじい速度で木が突っ込んできた
何故?
巨猿が投げたから
どうやって?
理由は簡単!巨猿が負傷して右手で木を引っこ抜く。
そのまま真っすぐぶん投げる!
じゃ、問題ないね。
(残念なことに、ツッコミは不在であった)
「にしてもさぁ、ボスエリアを自分で壊すってあり?」
いや、倒したらリセットされるんだろうけど……
「あぁもう!面倒くさいなぁ……このゲーム避けゲーじゃないでしょ」
今の僕は物理防御は高めだけど、HPがないから当たっただけで即死なんだよねぇ
あと、何故か分からないけど、これからあの猿の攻撃を受けたら防御関係無く確実に死が待っている気がする
戦闘中の勘は馬鹿にできない
だからミスった瞬間にバットエンド
ゲームオーバーが僕を待っている
初めての死は自殺って決めてたのに……
あ、それはもう達成しているのか
馬鹿なことは考えず、次の行動を予測しながら攻撃を回避していく。
飛来する木を躱す
叩きつけを前進して躱し、胴体に突き立てる。圧殺しようとする腕からバックステップで抜け出し、大鎌も同時に引き抜く。
そのままの速度で死角となる巨猿の背後に回り込んで首を切り裂く。
まぁ、体毛に阻まれた訳だが
それでも、どんな生き物も首は弱点。かなりいいダメージが入った
暴れる巨猿を蹴りつけ、その衝撃で射程範囲から離脱
うん。あと1.5割
これ以上の強化はない感じだな
次更新の宣言をしておこう
明日だっ!
明日更新するよ。多分
あ〜、テスト辛っ




