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一〇九 雨風祭 1/1

 お盆の頃には雨風祭あめかぜまつりというのがあって藁で人よりも大きな人形を作り、道のちまた(巷。人家の集まった小道。他に庶民の世界という意味もあります)に立たせます。

 紙で顔を作り瓜で陰陽の形(おそらく太極図であると思われます)を作って添えます。

 一方、虫祭の藁人形にはそのようなことは無くその人形も小さいです。

 雨風祭のときは1つの地域の中で頭屋とうやを決めて、そこにその地域の人々が集まってお酒を飲んだ後に、一同は笛や太鼓で頭屋を道の決められた辻まで送ります。

 笛の中には桐で作ったホラ(法螺笛のことですが、転じて音を鳴らす機関であると考察します)などがあり、これを高く吹きます。


 その時の歌は

『二百日の雨風まつるよ、どちの方さ祭る、北の方さ祭る』

 というものです。



 東国輿地勝覧とうごくよちしょうらん(朝鮮の昔の地理書です)によれば韓国(明治時代の大韓帝国。朝鮮半島全域を指します)でも『れい壇』(『れい』は糲の右側。霊壇であると予想します)は必ずお城の北方に作るとあります。ともに玄武神への信仰から来たといいます。

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