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八〇 家のさま 1/2

本来は図があるのですが省略します。

 前2話をよく理解するためには、田尻家の家屋について明確に表す必要があります。

 遠野郷の家の建方はどれもこれと大同小異です。


 門はこの家は北向きですが、通例は東向きです。

 門のことを錠前と言います。

 屋敷の周りは畠(畑の意味です)で、囲墻いしょう(家や村の周りをかこんだ土壁だそうです)を設けていません。

 主人の寝室とウチ(図によると囲炉裏があるので、いわゆるリビングだと思われます。)との間に小さくて暗い部屋があります。

 この部屋を座頭部屋と言います。

 昔(明治から見ても)は宴会があると必ず座頭ざとう(盲目の琵琶引きで、平家物語を語った琵琶法師に近いものでしょう)を呼びました。

 その座頭さんを待たせておく部屋です。



この地方を旅行すると必ず心に止まるのは家の形が鍵型であることです。この家もまさにそうです。

遠野物語は一一九話まであるので、これで2/3が終了しました。今後ともお付き合い願います

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