67/107
七六 館の址 3/3
前話は『七五 山女 5/5』でした。ごめんなさい
長者屋敷といつ土地は昔長者の住んだ址で、そのあたりに糠森という山(詳細不明)があります。
長者の家の糠を捨てたからだと言います。
この山中に5つ葉のウツギ(ウツギの葉は変化が大きいらしいです)があって、その下に黄金が埋められていって、今もそのうつきの在処を求め歩く人が稀々《まれまれ》にいます。
この長者は昔の金山師(昔の鉱山業者の総称)で、このあたりには鉄を吹いた跡があります。
恩徳(栃内を右斜めに流れる川)の金山もここと山続きで遠くありません。
諸国の糠塚、スクモ(藍の葉を発行させて作った染料、または芦などの枯れたもの)塚の多くはこれと同じ長者伝説を伴います。また黄金埋蔵の伝説も諸国に限りなくあります。




