二七 神女 1/2
早池峰に始まり宮古の海(遠野の町から北北東の方向です)に流れる川を閉伊川と言います。その流域は下閉伊郡(当時の下閉伊郡は岩手県中東部)です。
遠野の町で、今(明治)は池の端という家の先代の主人が、宮古からの帰り、この川の原台の淵という所を通った時に若い女がいて一封の手紙を託されました。
「遠野の町の向こうにある物見山(小友の、遠野の町の南南東)の中腹の、ある沼に行って手を叩けば宛名の人が出てきます」
と言われました。
その主人は請け負いはしましたが、道々で気がかりになり迷っていると一人の六部(巡礼僧の一種)に出会いました。
この僧に手紙を読んでもらうと
「これを持って行けば貴方の身に大きな災いがあるでしょう。書き換えて持って行きなさい」
と言われ、別の手紙を渡されました。
この手紙を持って沼に行き、教えられたように手を叩くと、別の若い女が出てきて手紙を受け取り、そのお礼としてとても小さな石臼をくれました。
お米を一粒入れて回せば下から黄金が出てくるそうです。
この宝物の力で彼の家が小金持ちになった頃に、彼の妻が欲深くなって一度にたくさんのお米を掴み入れると、石臼はしきりに自ら回って、ついには主人が石臼に供えた水の小さな窪みの中に入ってしまい、その水溜りは小さな池となって今(明治)傍らにあります。
この家を池の端というのはこのためだそうです。
この話に似た物語が西洋にもあります。偶然ですね
すいません。思ったより長くて時間がかかりました
これからは事前に長さを確認するようにします




