第四章 43話 亡骸
村へ着いて直ぐアムルの家を訪ねたが留守だった。
近所の村人に聞いたらピート、ヨーク兄弟の両親の家に用事があって出かけているらしく夕方まで戻らないんじゃ無いかとの事だった。
ピートが兄でヨークが弟の2人兄弟でヨークは生まれつき耳が悪く喋りが得意じゃなかった。
兄のピートが弟の意思疎通の窓口の役割をしていたのでその事もどうするかアムルに相談したかった。
ハインツ曰く、ヨークはピートや家族以外の人間の言う事を聞く事が難しいと言う事らしく、寝ていたヨークにピートが殺された事を教えなかったのも何をしだすか予想出来ないからだと言う事だった。
ピートがいないヨークは、それだけ手が付けれなくなるとの事だった。
日暮れ前の赤い夕焼けに大男の影。
アムルは肩に背負い袋を担いで帰ってきた。
「モモタウロス様?
何かあったのですか?」
申し訳無さが込み上げたモモタウロスは下を向き馬に担がせていたもうふでくるんだかピートを両手で抱き抱えて「済まない。
賊にやられたピートだ。
ハシムを庇ってこうなってしまった。
まだ森の手前で野営中だが案内人を登山下山とは関係ない事に巻き込んだ。
そこで組衆の長のアムルの指示を聞きに来た。」
アムルはモモタウロスから変わり果てたピートの亡骸を手渡しで受け取った。
「何故?...一体全体何があったのですか?」余りの事に困惑して理解が追いついていなかったアムルは立ち話も何だからと家に入りピートをベッドに寝かせて居間の椅子に腰をおろして詳細をモモタウロスに尋ねた。
昨晩の襲撃の詳細を話して賊の人数や根城が不明な事や山越えに加算して対応するにはどうするべきかを相談した。
最悪は、山越えはしないと言う選択も考えねばならない。
「ピートは無駄死となる...
そんな事はさせれない。
モモタウロス様このアムルメデスがピートの代わりとなります。
こんな年寄りですが、まだ何とかなりましょう。
お供をいたします。」
そうしてアムルは、自室で身支度を済ませてピートを抱えてモモタウロスに「この子を家まで届けて参ります。
今晩はこの家でお過ごしください。」と言い出かけて行った。
アムルは組衆の長としてピート両親にピートの亡骸を持って不幸を詫びに行くのだろう。
そしてモモタウロスとハインツはアムルの家で一泊する事にした。




