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ももでん!  作者: さとうこうじ
第一部
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46/49

第四章 42話 追求

1人捉えた賊を天幕まで運んだモモタウロスは、この者が何者で目的は何なのかまず聞き出す事にしたのだがモモタウロスの加減無しの一撃を後頭部に受けてノビしまっている。

ひとまず、身につけた衣類などに手掛かりがないか調べてみる事にした。

吹き飛ばした兜は、黒い兜で胴は鎖帷子の下には黒装束に顔も隠しており腰に短刀を携え他に手持ちで薬袋がひとつ。

手掛かりらしい手掛かりはなさそうに見えた。

が、短刀を見たハシムの顔色が変わった。

短刀に何かあるのか?と不思議がる周りを他所にハシムは短刀を手に取り鞘と柄(つか)にある紋章を見ていた。

そしてハシムは天を仰いだ後ゆっくり顔を倒れている賊に向き「やはり...叔父上か」と呟いた。

モモタウロスはその紋章をよく知っていた。

海賊として船を出していた時によく小競り合いをしていた相手の船。

復層に櫂が出た物々しい戦船に掲げられていた旗と同じ紋章だった。

太陽の下に三日月が横たわり、それを両手を上げて支え天を仰ぐ人を模った紋章。

「ハシム?お前カルタゴ王家の血族だったのか?」モモタウロスは問いかけると、ハシムは首を横に振り「いいえ。

家名を下賜されましたが違いますよ。

色々あって今は細かい事が言えないんで勘弁して下さい。

どこかで邪魔は入ると思っていたがまさかこことは、、、」

モモタウロスが当初聞いていたシチリア島での商談は、本当は違う目的なのかも気になり「何故コイツらお前を狙って襲ってきた?

この旅と関連したことか?」とハシムへ問うと「この旅とは関係ない。

以前も何回か襲われた。

その度になんとか逃げおうせたけど、まさかこんな山道にまでつけられていたなんて...しかも案内人のピートまで巻き込んでしまうなんて...」ピートは、ハシムを賊の一撃から守るための盾になって命を落とした。

確かに案内人の仕事のひとつであるキャラバンの命を守るを実行したのだが、登山下山の道程とかでなく、ハシムを狙った暗殺に対する盾となっての事だった。

案内続行の是非をピートの亡骸を村まで送り経緯を話して、アムルへ判断を仰がなければならない。

この事態を使いを出して知らせねばならない。

その前に出来るだけの情報が知りたい。

他にも賊の人数や根城を確認したい。

モモタウロスは、まだノビてる賊を起こす為に揺さぶるが大イビキをかいて起きる気配は無い。

残念な事に打ち所が悪かった賊は、俗に言う死のイビキをかいていた。

モモタウロスは、こりゃダメだと肩を持ってゆすっていた賊を放り出してヌミビア馬にピートを乗せてハインツに「早馬で村まで戻って知らせて来たい。

馬に乗れるか?」コクっとうなづいてモモタウロスとハインツで馬を走らせて早朝村に戻りどうするかアムルに相談する事にした。

2人がココを出発してもし2日経って帰らなければ、キャラバンも村まで戻ると言う事でキャラバンはココで待機と言う事にした。

地図でハインツから村までの裏道を教えてもらい、早朝予定通り天幕を出発して森から村までを最短距離で駆け降りた。

確かに裏道と言うか獣道の様な地元の人間しか降り降りれない砂利道を駆けて昨日の行軍の1/2以下の時間で昼前に村に着いた。


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