第四章 39話 通販
道中を進むキャラバン隊一向。
一番前方と一番後方にハインツ達が、キャラバン隊を挟むように峠の道を進む。
まだ今日の到達目標地点の約半分。
こんな手前の峠道ですら中々にしんどい。
干し肉とチーズを食べ昼休憩する隊。
モモタウロスも持ってきたアレを取り出して齧るとハシムが「えっ?コレもしかして予約待ちで入手困難な有名なアレですか?」
ハシムの気になるアレの話は、桃の流れてきた時まで遡る。
クロエ(25)さんの悩みは、この土地に疲れ切ってしまった事でした。
夫のダフニス(48)さんもそーです。
夢に見た新婚生活でしたが、自給自足のサバイバル生活。
クロエさんもダフニスさんも、目に正気はなく老人に見間違えるくらいやつれ切ってしまっていました。
会話も、もう無く日々の生活に追われ、以前なら楽しみだった観劇も、エステも、ナイトクルーズなんかの洒落たデートも、全く出来ません、、、みじめでした。
そんな2人の生活に終止符を打ったのがコレ!
見違える様になられた奥様はコチラ!
うーん素晴らしい健康美。
奥様これ本当なんですか?
「えぇ本当です。
半年前に食べると美容に効果絶大と噂のある幻の桃を仕留めて、パっっサパサだった髪や肌がピチピチ通り越してテカテカムっキムキに。
まるで10代の頃みたーい。
皆様にもこの喜びを分かち合いたくて、主人や周りの協力を得て、自信を持ってご提供するのが、この商品です。」
貴人の美ピーチピチの桃の成分1000mg配合!貴美団子!
1ヶ月分送料込みで希望小売価格4000シュケルの所、何と初回限定1980シュケル!1980シュケル!
在庫限りの販売です。
お早めにどーぞ!
モモタウロスの実家は、近くの農家(テヅカ族)と共同で、貴美団子を製造販売。
当初は手売りで、よく港に来るノルマン人やデーン人達相手に完全栄養保存食品として販売をしていた。
評判も上々で徐々に売り上げを上げ、さらなる販路を確保すべくデーン人達の拠点で販売方法を説明しメンバーシップを構築。
今まさに日の出の勢いで注目を集めているクロエママ。
本の出版も検討中。
それを甲斐甲斐しく支える専業主夫のダフニスパパ。
これが、漢モモタウロスが育った家庭環境である。




