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ももでん!  作者: さとうこうじ
第一部
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39/49

第四章 35話 身震い

クールジャックは先程まで猛獣と対峙していた。

檻越しに見る肉食獣より、ホラー映画より、デートで行った絶叫系のどのアトラクションより、怖かった。

息子の顔が頭に浮かび涙が頬を伝った。

「、、クールジャック?大丈夫かい?」とアーキは彼女を心配はした。

が、同時に「あのタイミングはまずかったのかもね。

あと、襲われる心配は無いんだから慌てちゃダメだよ。

それでアバター切ってしまっては、中々次の歌詞は唄えないよ?そんなんじゃ。

まず相手に呑まれちゃダメ。

あとは旅への同行をお願いしてだ〜、、、よし!次はここまで話をしようね。」ダメ出しと次回の目標を示した。

何も出来なかったクールジャックは、怖さで震えつつ悔しさも徐々に湧いてきた。

基が勝気な彼女である。

あの場を思い出し反省した。

「貴方がモモタウロス?」

恐る恐る声を優しくかけた。

「何だ?てめぇは?」

ぱっと勢い良く振り向くモモタウロスは当然全裸。

そしてまだ濡れた竿は、未だにはち切れそう、つい目がいってしまった。

「わっ私は、みらいよりきたーでありましてーえーたびにつれてけんかねーわたしさーやくだつしーいいかもですよ?」メチャクチャ棒読みで意味不明な言い回しにモモタウロスは、後ろを向いて土間に置いていた藁敷きをする為の鋤をクールジャック目掛けて投げた。

ひゃっ!とビビって変な声を上げて映像を切った。

それを思い返して今彼女は少し冷静になる。

自分の旦那以外の異性の全裸と凶暴な迫力に気圧され、テンパりまくった自分の姿を今鮮明に思い出した。

さっきより身震いが増した様に感じた。

恥ずかしさがプラスされて。


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