第四章 23話 何故なのか?
アーキとナオミとクールジャックが初めて顔を合わせたのは、AC9067年9月2日月曜日のコロンビア大学秋学期開始に合わせて行われる新入生歓迎パーティーでの事。
三人ともOBとOGの招待枠で参加した。
OB OG招待参加枠は、一定の寄付を毎年行なっている卒業生に限られていた。
この時三人とも政府関係者ではあったが、アーキの名声は既に高く卒業大学や政府の関係者及び各分野の科学者で彼を知らない人間なんていなかった。
真紅のキャミソールドレスと真紅のヒールにルージュリップで髪型はセミロングのストレートヘア。
クロエ・ジャッキー・キージーことクールジャック。
※彼女実は、つい最近まで髪型はセミロングのストレートヘアだったりする。
そして、その彼女によく似た右隣に立つ美人。
グランブルーでワンスリットから覗く脚線美が魅了なロングボトムで背中はU字オープンになっているタイトでボディラインを強調するマーメイドドレス。
ソレに合わせているクリアのハイヒールは、透明な水面に爪先から入っている様な清涼感あるディティールが特徴のデザインである。
髪型はウルフボブ6:4セクションのフロントネックオフ。
そんな彼女が姉のナオミ・ケイト・スワンク。
2人の出来るキャリアウーマンな立振る舞いが、美貌と相まってチョッと近寄り難い雰囲気を醸し出していた。
そんな彼女等の前で、赤いダサめの蝶ネクタイをつけたテールコートの小太りダサ眼鏡のオッさんがオタクっぽい学生達と話しているのが視界に入った。
「ホットガイコプター!」
男の黒髪が頭から浮き上がりその後のオン!の叫びを合図に高速回転し出した。
クールジャックは膝から崩れ落ちた。
過呼吸で涙目になった。
笑いのツボに入って飲んでいたシャンパンが気管に入ってむせているにも関わらず、笑いが止まらない。
ナオミは思考が停止した。
本当に何が起きたかがわからなかった。
アーキ!アーキ!と大盛り上がりのオタク達。
熱い男の頭を冷やして冷静にさせると言うコンセプトらしいこのお手製ジョークグッズ。
上司になった今も偶に持って来て回している。
これを彼が回すのを見る度に、何で当時爆笑したのかが思い出せないクールジャックと優しく見守るナオミ。




