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第四章 8話 交換条件
ハシムは、一通りの説明をアムルに話し終わると「で、アムルさん!報酬だが、どーだろう?私が貴方に預けている金から払うんじゃ無くて...」と勿体ぶってチラッとモモタウロスを見て続けてこう言った。
「この旦那の駅伝をタダで利用出来る様にするって言うのは?」面食らうモモタウロスを尻目にハシムは「いつも山越えで世話になっているが、アムルさんは何時も手紙をシラクサまで届けてくれるならって逆に金を払ってくれている」すこしもじもじと申し訳なさげに一拍の間を置いてハシムは「預け金の帳簿を見てて何時も感謝と申し訳なさがあった...いい話だと思うんだが?」さて、ここで駅伝についてなのだが、ハシムの考えは、モモタウロスの意外と広い人脈というか倒して従わせてきた蛮族達の連絡網を、そのままアムルに貸せないだろうか?と言う事らしい。
強かなるハシム。
今回のキャラバン隊は、何時もよりも圧倒的な大隊なのだが、そのまま交渉しては通常の何十倍もの請求が来てしまう。
これは、それを見越しての提案である。
しかも、わざと交渉中に何も知らないモモタウロスを巻き込む。
手練手管に頭が下がると、後にモモタウロスは、葡萄酒片手にハシムに絡みながら笑って語った。




