表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャッピーと共に  作者: 伝説の男前
第五章 最終迷宮と一万年醤油編
49/52

第五章 第九話 (オーバー)ヒール

光だった。



直前、「ヒール」、ふと、何故かつぶやくオッサン。


ん、少し軽くなったかな・・・



眩しい。



とてつもなく眩しい。


迷宮全体を包み込む光。


魔王。


「何だこれは」



管理人も驚く。


「見たことないぞ」



影も驚く。


「古代記録にもありません」



ミリアだけは期待していた。


「おっさんさん!」



チャッピー。


『多分大丈夫や』



言い切れなかった。


『多分』



嫌な予感しかしない。


「くっそー、痛い、痛い、痛い・・・、ヒール、ヒール、ヒール、ヒール、ヒール・・・」


光の中心。



「ヒール、ヒール、ヒール、ヒール、ヒール・・・」


血だらけだったおっさん。



傷が塞がる。



折れた骨が戻る。



潰れた内臓が治る。



止まりかけた心臓も回復。


ミリア。


「助かった!」



全員安堵する。



しかし。


回復が止まらない。



さらに治る。



さらに治る。



さらに治る。


チャッピー。


『あれ?』



画面点滅。


『止まらへん』



管理人。


「おい」



影。


「まずいです」



本当にまずかった。


治りすぎ


おっさんの筋肉が膨らむ。



骨が太くなる。



肺が巨大化。



心臓が強化。



皮膚が硬化。



爪が伸びる。



歯が鋭くなる。


「ぎゃああああ!」



本人も驚いていた。



服が破れる。


バリバリバリ!!



全員後退。


完成


光が消える。



静寂。



そこに立っていたのは。


頭。


おっさん。



そのまま。


首から下。


恐竜。



巨大。



筋肉。



尻尾。



怪獣。



全員停止。


「……」



沈黙。



長い沈黙。


おっさん。


「何これ」



誰も答えられない。


ミリア。


「気持ち悪いです」



即答だった。


影。


「かなり気持ち悪いです」



追撃。


管理人。


「夢に出そうや」



致命傷だった。


「ほっとけ!」



おっさん絶叫。


魔王


魔王も見ていた。



数秒。



さらに数秒。



魔王。


「何だそれ」



おっさん。


「俺も知りたい!」



魔王。


「気持ち悪い」



おっさん。


「お前だけには言われたくない!」



珍しく正論だった。


逃走


魔王が再び動く。


「死ね」



黒い魔法。



巨大な破壊光線。



おっさん。


「ひぃぃぃ!」



全力疾走。


ドゴォォォン!!



地面爆散。



しかし。


おっさん速い。



異常に速い。



時速二百キロ。



恐竜の脚力だった。


ミリア。


「速い!」


影。


「速すぎます!」


管理人。


「逃げ足だけ最強やな」



その通りだった。


オーバーヒールの正体


チャッピー解析。


『分かった』



全員振り向く。


『オーバーヒールや』


ヒールn回ごとに、10^n %の回復。すなわち、二回「ヒール」唱えれば完全回復するのである。

それを、100000000000000000000000000 %の回復、いわゆるオーバーヒール、治し過ぎて超進化。



知っている。


『治しすぎる能力や』



知っている。


『生物として最高効率になる』



嫌な説明だった。


ミリア。


「つまり?」



チャッピー。


『人間やめた』



全員納得。



おっさんだけ納得していない。


「やめてない!」



でも見た目は完全にやめていた。


泣きながら逃げる


魔王追う。


おっさん逃げる。


魔王追う。


おっさん逃げる。


魔王追う。


おっさん逃げる。


「助けてぇぇぇぇ!!」



泣いていた。



世界最強クラスの肉体。


でも、魔法なし、スキルなし。逃げ足だけは史上最強。



世界最弱クラスの虚弱・脆弱・貧弱精神。



バランスが悪すぎた。


ラスト


逃げる。



逃げる。



逃げる。



そして。


ズルッ



転んだ。


「え?」



恐竜ボディ。



勢いが強すぎた。



止まらない。


ゴロゴロゴロゴロ!!



迷宮の壁をぶち抜く。



さらに壁をぶち抜く。



さらに壁をぶち抜く。



その先にあったもの。


《最終封印装置》



全員停止。


チャッピー。


『あ』



管理人。


「あ」



ミリア。


「あ」



影。


「あ」



おっさん。


「え?」



恐竜ボディのおっさんが、


全力で最終封印装置へ突っ込んでいく。



魔王の顔色が変わる。


「待て」



初めて焦った。


「それはまずい」



しかし。


止まらない。



次回。


運だけで世界を救う。


第五章 第九話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ