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落ちこぼれ魔皇子  作者: 黒田明人
少年期
12/17

少年期 3

寝る子は育つ!

 

お腹空いた……


また寝ちまってたのか。

あれ、幽閉されてた親父が居ない。

王宮に戻ってるぞ。

解放されたのか……あれ、弟が居ないな。

あらま、魔人達と盛っているじゃない。

なんだあの大岩、すぐに動くのか。

つまり、魔人達は出られないのではなく、単に出ないだけか。


それは良いが、妙に魔物の数が増えてないか。

領地の外、特に人族の勢力圏が妙に狭まっているんだけど……

あれ、勇者はどうなった? 

気付けば魔族の領地も狭くなっているようだし、どうなってんの? 

早速、巷で情報収集開始だ。


はぁぁ……ニールの乱……15年前って……またオレ15年も寝てたんだな。

ああ、勇者は倒されたのか。

罠に嵌めてね。

つまり、ドラゴンを誘致して、それを倒している間に、隙を見てね。

てかさ、ドラゴンを倒すのに隙が出来るってどういう意味だろう。

あんなのスパッと首を落としたら、隙なんて出る前に倒せるのに。


まあいいや、とにかくまた狩りの開始だ。


魔石をいくつか食った後、舐めながらのフルタイムが開始される。

どうにも満腹にしたら寝てしまうようで、当分は魔石で生きるしかあるまい。

適度な栄養補給ぐらいにしておかないと、また眠ったら何年寝てしまうかも……


まるで寝ていた時間を取り戻すかのように、何年も何年も狩り続けた。

実は盗賊の血も美味いのだ。

つまり、人族も魔族も血は美味く、飲んでいれば腹が減らないんだ。

そして狩った獲物の魔石以外を時々暗示全開で売り尽くし、またしても狩りを継続した。

どうやら金山か何かがあるらしく、またぞろ増えていた金粒も、悉く代金として吸収する。

巷からまた金粒が失われ、銀粒と白板でやるようになり、銀粒500入りの箱なんてのが出回るようになる。

その箱20で白板って感じになっていて、箱の封印は王家の刻印なんて事になっていた。


こちらも金粒100入袋の数がとんでもなくなり、10万入箱を用意してザラザラと入れてボックス行きとなる。

つまり1トン箱って事になるが、底が抜けるからうっかり持てない箱になっちまった。

今日も盗賊を糧にしながらの魔物狩り……ひたすら、ただひたすらに狩りまくる。

膨大な魔物達は次第にその数を減らすも、素材売りの間に少しずつ戻していく。


ああ、力のセーブももう限界か。


あれから10年が過ぎ、かつての魔物もその数を半数以下にしていた。

金粒が10万入った箱も45箱目に突入し、もはや金粒は殆ど流通してない。

銀粒500の箱も相当数、ボックスに入っているが、こちらはまだまだ余裕があるらしい。

飲めば飲む程に力が増すような気がして、魔石だけで何とか過ごしている。

またぞろ闇の商人は暗躍し、ボックスの素材を売り尽くす。

そうして銀箱3580獲得し、その総数は67300箱になる。

金粒10万箱も46箱目に突入し、世界から金銀がかなり失われている。


さて、いよいよ百万分の一にチャレンジだな。

ああ、なめくじが……と、思ったが、意外と動けるようだ。


ううむ、千万分の一にしてみるか……うっ……動け……ない。


さすがにこれは動けないようで、またしてもなめくじ生活が始まった。

隠れ家の中を、まるで芋虫のように這い回るオレ……

これはさすがにやり過ぎたかと思ったけど、ボックスの中の赤い液体を飲めば……

ゴクリゴクリゴクリ……ふうっ、これで、何とか、おお、立てるな。

よろよろと歩く事は出来るようで、またぞろ飲んで飲んで飲んで・・満腹にしてしまった。


ああ、眠い……しまったな……眠い……少しだけ……



毎回寝てますね。

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