少年期 3
寝る子は育つ!
お腹空いた……
また寝ちまってたのか。
あれ、幽閉されてた親父が居ない。
王宮に戻ってるぞ。
解放されたのか……あれ、弟が居ないな。
あらま、魔人達と盛っているじゃない。
なんだあの大岩、すぐに動くのか。
つまり、魔人達は出られないのではなく、単に出ないだけか。
それは良いが、妙に魔物の数が増えてないか。
領地の外、特に人族の勢力圏が妙に狭まっているんだけど……
あれ、勇者はどうなった?
気付けば魔族の領地も狭くなっているようだし、どうなってんの?
早速、巷で情報収集開始だ。
はぁぁ……ニールの乱……15年前って……またオレ15年も寝てたんだな。
ああ、勇者は倒されたのか。
罠に嵌めてね。
つまり、ドラゴンを誘致して、それを倒している間に、隙を見てね。
てかさ、ドラゴンを倒すのに隙が出来るってどういう意味だろう。
あんなのスパッと首を落としたら、隙なんて出る前に倒せるのに。
まあいいや、とにかくまた狩りの開始だ。
魔石をいくつか食った後、舐めながらのフルタイムが開始される。
どうにも満腹にしたら寝てしまうようで、当分は魔石で生きるしかあるまい。
適度な栄養補給ぐらいにしておかないと、また眠ったら何年寝てしまうかも……
まるで寝ていた時間を取り戻すかのように、何年も何年も狩り続けた。
実は盗賊の血も美味いのだ。
つまり、人族も魔族も血は美味く、飲んでいれば腹が減らないんだ。
そして狩った獲物の魔石以外を時々暗示全開で売り尽くし、またしても狩りを継続した。
どうやら金山か何かがあるらしく、またぞろ増えていた金粒も、悉く代金として吸収する。
巷からまた金粒が失われ、銀粒と白板でやるようになり、銀粒500入りの箱なんてのが出回るようになる。
その箱20で白板って感じになっていて、箱の封印は王家の刻印なんて事になっていた。
こちらも金粒100入袋の数がとんでもなくなり、10万入箱を用意してザラザラと入れてボックス行きとなる。
つまり1トン箱って事になるが、底が抜けるからうっかり持てない箱になっちまった。
今日も盗賊を糧にしながらの魔物狩り……ひたすら、ただひたすらに狩りまくる。
膨大な魔物達は次第にその数を減らすも、素材売りの間に少しずつ戻していく。
ああ、力のセーブももう限界か。
あれから10年が過ぎ、かつての魔物もその数を半数以下にしていた。
金粒が10万入った箱も45箱目に突入し、もはや金粒は殆ど流通してない。
銀粒500の箱も相当数、ボックスに入っているが、こちらはまだまだ余裕があるらしい。
飲めば飲む程に力が増すような気がして、魔石だけで何とか過ごしている。
またぞろ闇の商人は暗躍し、ボックスの素材を売り尽くす。
そうして銀箱3580獲得し、その総数は67300箱になる。
金粒10万箱も46箱目に突入し、世界から金銀がかなり失われている。
さて、いよいよ百万分の一にチャレンジだな。
ああ、なめくじが……と、思ったが、意外と動けるようだ。
ううむ、千万分の一にしてみるか……うっ……動け……ない。
さすがにこれは動けないようで、またしてもなめくじ生活が始まった。
隠れ家の中を、まるで芋虫のように這い回るオレ……
これはさすがにやり過ぎたかと思ったけど、ボックスの中の赤い液体を飲めば……
ゴクリゴクリゴクリ……ふうっ、これで、何とか、おお、立てるな。
よろよろと歩く事は出来るようで、またぞろ飲んで飲んで飲んで・・満腹にしてしまった。
ああ、眠い……しまったな……眠い……少しだけ……
毎回寝てますね。




