路地裏のわあーい、
透明な石の、綺麗だなを形にした喜びの形。
そんな、透明な気持ちの塊、
誕生日に恋人に送った、透明のソレの指輪。
を、恋人が日常のお皿洗いっていう営みの中で、
指輪が
排水溝に流れていった。
『ごめんなさい。』
て恋人は泣きそうに言うから、
『形あるものいつか壊れる』
って言った。
『ありがとう』
と言われた。
それで、死んで、恋人の呼吸や、思考が消えて無くなるわけでもないし、
そんなもん想い出です。本当です。
好き。
その少し後に、恋人はなんか死んだ。
恋人の呼吸も、思考も死んで消えた。
形あるもの、とか言えなくなって、
本当では無くなって、
悲しいから、自暴自棄になって、
最初に、自分を信じなくなった。
確かに聞こえていた、高音域のピーが、
その秒の後には聞こえない、なんてのは、自分の気まぐれのせい。
だから、信じない。ね。
信じていたものたちが、腐っていった。
そんな感じは、そんな感じなんです、とアピールしない限り、誰もわかんないし、アピールされても、めんどくさいから、まあ、そんな感じなんです、とは言わない。
…の、マナー?
んー、アホだからわかんない、
宵越しの金はもたねえ、なんて大して意味も無く言いながら歩いていたら、
路地裏の雨降りのゴミ置き場にたどり着いて、
そこがゴールです。
あの日、ちゃんと横断歩道を、ルールを守って渡っていれば、何かが変わったのかな?
を考えて泣くのは、甘え。
箱の中は空っぽのくせに、そろそろ帰りたい。
それを誰にも言わないから、
誰もわからない、から、路地裏よ。わあーい。
そんなことをみんなが考えながら
生きててすごい。
言わないとわかんない。




