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 地球外物質がテレパシーで伝えた午前0:00時から3:00時には、早い時間にした場合でもまだ4時間はあった。ただ、日付が変わる少し前に家を出るのではあやしまれる公算が高い・・と城水の脳内数値は計算結果を示した。城水にも、その辺りの人間事情はよく分かっていたから納得出来た。深夜に会う人間は密会以外、そうはいないからだ。城水は9時過ぎに家を出て時間をつぶすことにした。

「あらっ? 出かけなくてもいいの?」

 洗いものを終え、キッチンから居間へ入ってきた里子がいぶかしげに城水を垣間かいま見た。城水としては、気づかれぬよう意識して平静をよそおっていたのだから、別段、どうという言葉でもない。

[んっ? ああ、こんな時間か…。そろそろ出るとするか。余り遅くなるのも、なんだしな]

 城水の言葉のあと、里子は寝室へ消えた。

 城水が家を出たのは、脳内数値の計算どおり9時過ぎだった。さて、これから3時間ばかりをどうつぶすか…と、城水が脳内数値に問いかけていると、いつの間にか坂の下まで車で下りていた。坂道下には交番がある。藻屑もくず巡査と昆布こぶ巡査は日番ではなく、若芽わかめ巡査が欠伸あくびをしながらウトウトと首を縦に振っていた。そこへ城水の車がよぎった。目抜き通りではない上に、滅多と車が通らない夜の時間帯だから若芽巡査はハッ! と目を見開いた。城水が指定されたマンホールは、すぐ近くながらも、交番から見えない死角の位置にあった。

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