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「ごちそうさまぁ~!」

 雄静ゆうせいは夕食を終えると、あわただしく勉強部屋へ走っていった。里子の話では、プラモデルの途中らしかった。小学一年にしては滅法器用で、図工の成績は抜群だったから城水は雄静の器用さを認めていた。

雄静が消えたあと、キッチンテーブルでお茶を飲む里子に城水はさりげなく言った。

[ああ、言い忘れていたよ。もう少ししたら、ちょっと出かける]

「あらっ、こんな夜に?」

[ははは…野暮用さ。友人がまた会いたいんだと…]

「そうなの?」

 里子は疑わしそうな目で城水を見た。城水の脳内数値は浮気に対する里子の懐疑心だと計算を即答で出していた。

[そんなにかからんから、すぐ帰るさ]

 城水の脳内数値は里子に疑われるのはよくない・・と注意をうながした。この前も一度、城水は夜に外出した。計算では、里子が城水の跡をつける・・という可能性を小さい%で示していた。0でなくわずか1%でも疑われることは、城水にとって剣呑けんのんだった。今、地球上にいるUFO群にとっては最後の重要な時期だった。単純ミスは可能な限りけねばならない。

「そう…気をつけてね」

 里子の追及を避けられたのは幸いだった。今、トラブルだけは何がなんでも避けねばならない。すべてが水泡に記す恐れがあり、全責任が城水に向けられることも考えられたからだ。いつの間にか城水は冷や汗を掻いていた。こんなことは、城水の人生で今までなかった。それは城水が完全な異星人ではないことを意味していた。

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