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[…どこまでやったかな? 先生]

「嫌だな、先生。がい数です」

 到真とうまが、いつものようにテンション高く言った。

[おお、そうそう。がい数だったな]

 城水が問題を黒板に書き始めたとき、クラス全員の笑い声がした。

「先生、がい数は終わったでしょ?」

[ああ、そうだった、そうだった…]

 城水はあわてて書き始めたチョークの白文字を消した。

 そんなこともあり、ようやく算数の授業を終えたとき、城水はすっかり疲れてえていた。脳内にはクローン化する前の記憶は残されていたから、

城水には過去の何もなかったときが懐かしく思い返された。だが、今は泣きごとを言っている時ではない。異星人達が地球を離れるとき、自分はどうするのか? を決断しておかねばならないのだ。里子や雄静ゆうせいを捨てて去ることは忍びがたく、やはり残るか…という方向に城水の思考は傾いていた。それは、複雑な計算式により脳内数値が出した結果とは自己 矛盾むじゅんするものだった。残ると意識すれば、脳内数値はWARNINGの赤文字を点滅させるのだった。

 異星人達による地球物質の回収作業は、その後、ほぼ一週間を要して残りの3分の1を回収し終えた。そしてその後、最終分析が行われた。結果が出れば、あとは指令の最終決断にゆだねられる。むろん、地球上の各地にすでに降り立っているUFO群と入れ替わる後続のUFO群は地球に近づきつつあった。指令の決断次第で、近づくUFO群は星団へUターンする。

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