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 その夜、里子が帰宅したとき、城水はすでにベッドへもぐり込んでいた。ただ一つ、クローンと化した城水にはに落ちないことがあった。星団から地球に派遣されたUFO編隊の最終目的が、宇宙に生息するあらゆる生命体の動・植物園計画の調査だという点である。指令からテレパシーで送られたデータには、この壮大な計画も含まれていた。もし、地球が適地と決定され、この計画が実践じっせんされたとすれば、地球で生息する多くの人間が極限まで消去されることは目に見えていた。一定数ずつを均等に残すという計画では、当然、絶対数の多い人間は消去されることになるのだ。その方法が殺戮さつりくによるものなのか、他惑星への強制移住、あるいは他の方法によるのかは城水も知らなかった。ただ、半月後に一端、地球を離れたUFO編隊が適地と判断されるデータを星団へ持ち帰れば、恐らく再飛来することは有り得た。そのときは、城水家という小さな問題ではなくなるのだ。地球規模の人類の危機が想定された。城水には、なぜ地球が宇宙生命体の動・植物園候補になったのかが腑に落ちなかったのである。他にも宇宙生命体が生存できる適地はあるはずなのだ。地球星だけがその候補地となっているのは理解できない。城水は眠れなかった。それでもいつの間にかウトウトと微睡まどろんで、明け方には目覚めた。クローンと化してからは朝が早くなっていた。といっても、ここ数日のことなのだが、城水には家内のすべての事象、物といった生活環境に馴れ親しむ必要があったからだ。

 誰もいない早朝、身辺の雑用を済ませた城水、食事待ちの時を過ごすことにした。

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