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「うん! 同じバスに乗るからね。でも少し、話が合わないところもある」

[どんなところだ?]

「みんな、夏は外国へ行くんだって…」

 雄静ゆうせいは少し寂しそうな顔をした。データにはこの街一帯と城水家に生活の格差がある・・と送られていたから、その辺の事情は城水も心得ていた。

[外国か…。うちも外国へ行こうじゃないか]

「そんなこと言っていいの? ママが、お金がないから、うちは無理って言ってたよ」

 そんなことを小学一年のわが子に普通、言うかっ! と、里子の配慮のなさに城水は少し怒れたが、思うに留めた。城水家の家事情が、詳細に分析できていないなかった、ということもある。

[ははは…パパにもそれくらいの余裕はあるさ]

 城水はテンションをやや高くして言い切った。

「そうなんだ…。それよか、この前見た屋根上のUFOさ…」

[ああ、あの話か。たぶん、見間違いだろ。そんな訳、ないだろ?]

「うん、僕もそう思うけどさ。確かに見たよ…」

[ああ、分かった分かった…]

 城水は、取り合わないことにして話を流した。

 夕飯を終えると洗い物を片づけ、城水は多くを語らず書斎へ向かった。そんな城水の後ろ姿を雄静はいぶかしげに見送った。いつもなら、新聞に小一時間は費やし、じっくりと読みひたる城水だった。

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