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「ああ、あの手合いか…。やはり円盤だったか…」
「僕は思うんですが、人工重力を生み出すために機体の一部を回転させてるんだと思いますよ」
「お前、詳しいな」
城水は感心して到真の顔を見た。
[ほう…人間の子にしては、なかなかいい発想だな]
クローン[1]は、遠く離れた木影から小声で呟いた。
「僕は宇宙に関心を持ってるんです」
「だったら、生物部じゃなく天文部だろうが」
「いいえ、宇宙を突き詰めれば、宇宙生命体ですから!」
到真は、いつものハイテンションな声で言い切った。
[なかなか鋭い子だ…]
クローン[1]は感心しながら、その姿を消した。
「まあ、ともかく、異常が今後、起こらなければ、それでいいんだ!」
「起こったら、どうします」
「どうしますって、どうしようもないだろうが。相手は宇宙人だ」
城水は腕組みし、声を低くして言った。
その日の夕方、駅を出た城水は、いつものように駐車場まで歩いていた。取り分けて変化がない光景が広がっていた。駐車場へ近づいたそのとき、車の車窓に見えたのは、エンジンを始動する自分の姿だった。




