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「それをどこで見たんだ?」

「上…」

 雄静ゆうせいおもむろに家の屋根上を指さした。

「いつ頃?」

「さっき…」

「さっき、って?」

「一時間ほど前…」

「それから、ずっとここで見てたのか?」

 雄静は黙ってうなずいた。城水は腕組みし、冷静になろうと努めた。今日一日は妙なことばかりが起きていた。朝の出がけに運転する車窓から見たちりひとつ落ちていない坂の下の道、到真とうま、雄静のUFO目撃談である。

「まあ、中へ入ろう。ママ、帰りが遅いって、よく心配しなかった」

「ママなら、僕が帰ったの知ってるよ」

「なんだ、そうか。…一度、入って、また出たってことだな」

 いつもは、帰るとおやつを食べている雄静である。ランドセル姿のまま外にいる雄静を城水は初めて見た。二人はドアを開け、中へ入った。「ママには言うなよ!」

 玄関を上がり、城水は雄静に小さな声で言った。城水は二人の秘密が今日で二度目だった。

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