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深夜、昨日の夜と同じように城水家の三人は坂の下のマンホールまで車で向かっていた。交番日直は藻屑巡査に交替した若芽巡査が、やはり昨夜と同じように机の上へ上半身を預け、ウトウトと眠っていた。
「ははは…また、眠ってるよ」
雄静が車窓から交番を見ながら、賑やかに笑った。里子も釣られて笑ったが、城水の胸中は、それどころではなかった。また明日も待ち続けることになるのではないか…という一抹の不安が過ったからである。城水の不安はピタリ! と的中した。城水がそう思った直後、地球外物質が緑の光を発し、城水のポケットで点滅した光を発し始めたのだった。
[申し訳ないが、また新たな事情が生じた]
地球外物質は、幾らか小さな響きで三人に聞こえる直接の音声を発した。
[ということは、中止なんだな!]
城水は、すでに怒れていた。
[ああ、そういうことだ。また明日も来るように…]
多くを語らず、地球外物質は即座に緑の光を消した。城水の詰問を予見し、未然に防いだ感があった。城水は、またかっ! と怒りがいっそう増した。だが、その怒りを向ける矛先が城水にはなかった。いや、むしろ逆に、里子や雄静から毛嫌いされる心配も城水にはあるのだ。二人とも地球外物質の声を聞いたのだから、まあ嘘、馬鹿扱いされることはないだろうが、日々、連続での深夜の日参はとても頼めたものではなく、憚られた。これでは城水家の全員が、異星人によって好き勝手に操られていることになる。




