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[聞いてのとおりだ。今夜、らしい…]
城水は二人の不安を和らげようと、明るく言った。里子と雄静は頷くしかなかった。幸い今日は土曜だったから、城水や雄静には、ゆったりとした時間が流れていた。
里子は慌ただしくテーブル椅子を立つと、無言で朝食の準備を始めた。内心ではいろいろ思っているようだが、そこまでは城水にも分からなかった。
城水は庭へ出て歩き始めた。そのとき、城水は俄かに耳鳴りに襲われた。そして耳鳴りが治まると、指令からのテレパシーが聞こえ始めた。
[物質から聞いたと思うが、星団から通告を受けた我々は、十日後とした人間に対する処置をやはり実施することに変更した]
[ということは?]
[そうだ。地球は多くの星団の生物の暮らせる場として動・植物園化されるのだ。ただ、安心するがよい。一部の消去される者を除き、多くの普通人間達は別次元へ移送されることになった。お前達家族も、その中の一部だ…]
[それが今夜なんですか?]
[そういうことだ。マンホール下の地下駅から瞬間で移動することになる]
[どの頃に私達は行くのですか?]
[ははは…心配性な奴だな。安心しろ、行けば分かる。では、伝えられた時間にな…]
テレパシーが途絶えた。それと同時に、里子の呼ぶ声が城水の耳に届いた。




