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-113-

[私達は、たぶん最悪の場合、別の次元へ移送されることになる]

「SFじゃないんだし、私、信じらんない!」

 里子は怒ったような声で言った。雄静ゆうせいはただ聞くのみだ。

「そうだよ! パパ。そんなの、おかしいよ! だいいち、学校はどうなるの?」

 ついに雄静が話し出した。

[その心配はないんだ、雄静! 向こうにも今の学校はある]

「どういうこと?」

 小学性の雄静に理解しろ・・と言う方が無理だった。

[とにかく、大丈夫なんだ、雄静。パパを信じろ]

 意識せず話すと、どうしても半異星人化の影響を受ける城水だったから、城水は意識的にテンションを上げ、人間的な口調で雄静に言った。

「嫌だよ、僕、そんなの…」

[心配しなくていい。向こうは今とまったく同じなんだ。ただ、以前、お前が経験した世界だけどな]

「それって、過去へ戻るってこと?」

[ああ、そうだ。私達は過去のある次元へ移送されることになる。ただ、異星人達にも諸事情があるらしい。私達はただ、それにそれに従う他はない]

 そのとき、城水が服のポケットに入れていた地球外物質が突然、緑の光を放ち点滅を始めた。

━ 今、指令からの命令が発せられた! お前達は今夜、日付が変わる前、坂の下にあるマンホール前で待て! 交番の警官は眠っている… ━

 地球外物質は、里子と雄静にも聞こえる声でそう告げると、点滅を止め、静かに光を消した。

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