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里子は家へ戻ると、若狭夫人の話をさっそく城水に言った。その話を聞いた城水には、一も二もなく異星人による処置だと内容が理解出来た。
[まあ、そういうこともあるさ。しかし、西谷さんが、そんなワルだとはな。ははは…人は分からんもんだ]
会社経営している西谷が悪徳業者として暗躍していることは、薄々(うすうす)ながら風の噂に聴いている城水だったが、ここは知らないことにした。城水の脳内数値は西谷の潜伏先まで数値化しようとしたが、城水自身の意思で停止させた。城水には西谷のことなど、どうでもよかった。それよりも、異星人によって進められている処置の今後が気になった。脳内数値は城水家の三人は処置に該当しないと100%の数値を示したが、それは当然だろう・・と思えた。
異星人による生存不適人間の消去と移送措置は、その後も静かに進行していった。ただ、城水にとっては、指令が告げたお迎えの話だけが気になるだけだった。
それから数日が事もなく流れたが、深夜、指令からの最初のお迎え通告を城水は地球外物質を通して受けた。その夜、城水は眠れず、ベッドから起き出すと、キッチンで水を飲み、書斎へ入っていた。城水が椅子に座って欠伸を一つうったとき、机の上に置いていた地球外物質が突然、緑色の光を発し、輝き始めたのである。時間が時間だけに、これには城水も驚かされた。脳内数値は、城水の驚きとは裏腹に、さも当然だ・・との数値を100%で示した。
━ 指令からの言葉を伝える。お迎えは何度も繰り返されることになる。まず最初のお迎えは十日後だ。その時間は、また伝える ━
地球外物質はテレパシーを伝え終わると静かに光を消し始めた。




