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-111-

 里子は家へもどると、若狭夫人の話をさっそく城水に言った。その話を聞いた城水には、一も二もなく異星人による処置だと内容が理解出来た。

[まあ、そういうこともあるさ。しかし、西谷さんが、そんなワルだとはな。ははは…人は分からんもんだ]

 会社経営している西谷が悪徳業者として暗躍あんやくしていることは、薄々(うすうす)ながら風のうわさに聴いている城水だったが、ここは知らないことにした。城水の脳内数値は西谷の潜伏先まで数値化しようとしたが、城水自身の意思で停止させた。城水には西谷のことなど、どうでもよかった。それよりも、異星人によって進められている処置の今後が気になった。脳内数値は城水家の三人は処置に該当しないと100%の数値を示したが、それは当然だろう・・と思えた。

 異星人による生存不適人間の消去と移送措置は、その後も静かに進行していった。ただ、城水にとっては、指令が告げたお迎えの話だけが気になるだけだった。

 それから数日が事もなく流れたが、深夜、指令からの最初のお迎え通告を城水は地球外物質を通して受けた。その夜、城水は眠れず、ベッドから起き出すと、キッチンで水を飲み、書斎へ入っていた。城水が椅子に座って欠伸あくびを一つうったとき、机の上に置いていた地球外物質が突然、緑色の光を発し、輝き始めたのである。時間が時間だけに、これには城水も驚かされた。脳内数値は、城水の驚きとは裏腹に、さも当然だ・・との数値を100%で示した。

━ 指令からの言葉を伝える。お迎えは何度も繰り返されることになる。まず最初のお迎えは十日後だ。その時間は、また伝える ━

 地球外物質はテレパシーを伝え終わると静かに光を消し始めた。

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