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城水は普通の人間として到真と会話しようとしたのだ。むろんこれは、半異星人化した自分を悟られまいとしたことによる結果だった。
「UFOですよ、UFO!」
[そうか…]
城水は、ついに運命の時が来たか…と思った。城水の脳内数値はUFO群の飛来確率を100%という最高レベルで示していた。
「あれっ? 先生、驚かないんですか?」
[お前の言うことは先生、まったく信じとらんからだ]
「わぁ~! そんなっ! 本当なんですよ、本当!」
[分かった分かった…]
城水は到真の肩を軽く叩きながら、校門を入った。腕を見ると、そろそろ他の生徒が登校してくる時間だった。到真にそうは言ったものの、城水の内心は緊迫感が俄かに増していた。恐らく飛来したであろうUFO指令からのテレパシーが、いつ入っても怪しくなかったからである。だが案に相違して、城水の予測は完全に外れ、校内での一日は何事も起らなかった。
帰宅した城水は、いつものように里子や雄静との団欒を終えると書斎へ入った。城水は地球外物質を手の平に乗せると、静かに目を瞑った。
[すでに、飛来しているのか?]
城水がテレパシーを送ると、地球外物質は、それに応えるかのように緑色の光を発し、点滅を始めた。




