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「あなた…お気をつけてね」
城水は里子の言葉をムズ痒く耳に受けながら玄関を出た。以前は上から目線で「早く帰ってね!」だったことを思えば、異星人も捨てたものじゃないぞ…と思えた。城水が異星人だと打ち明けたのは里子と雄静の二人きりで、家族以外は誰も知らない事実だった。別に隠すことではなかったが、教師としての立場上、やはり大混乱は避けたかったから、城水は他人には一切を伏せていた。
「先生、おはようございます!」
クラス委員の到真が校門の前で城水を待っていた。
「おお、おはよう…。また、何かあったか? お前が早いときは、必ず何かあるからな」
ややテンションを意識的に高めて城水は本来の城水的に言った。脳内数値はすでに到真の集積データを瞬時に計算していた。到真が早く登校するときは、異常な事態が起こったときで、彼は平常時は95%以上の確率で遅刻ぎりぎりの時間タ意に登校する・・と、脳内数値は結果を出していた。
「先生。今朝、僕、また見たんです」
[何を?]
城水の脳内数値は、瞬時に到真が言った意味を分析し、過去のデータとして、到真が以前、UFOの目撃情報を早朝に登校して城水に告ったことを発見していた。その脳内データの数値分析により当然、城水にも瞬時でそのことは認識できたから、敢えて知らない態で到真に訊ねた訳だ。この会話のデータも過去、城水と到真が会話した内容がデータとして引用された。




