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「パパ、異星人が攻めてくるの?」

 雄静ゆうせいが無邪気に言った。城水をまだ人間と見ている物言いだ。

[いや、そんなことはない…]

 城水の脳内数値はあ35%の確率を示したが、彼はその数値を黙殺し、家族として答えた。

「今までどおり生活できるの?」

 いくらか興奮が冷めたのか、里子は夫婦、主婦として冷静にたずねた。

[ああ、むろんだ]

 城水は即答してうなずいた。ここは、ひとまず二人を落ちつかせる必要があった。

「なら、別に問題ないじゃない! 今までどおりでいい訳でしょ?」

 里子がいつもの図太さで言った。

[そのとおりだ。今までどおりで何の問題もない。ただ…]

 城水は深層を詳しき話そうと思ったが一瞬、躊躇ちゅうちょして言葉をぼかした。最悪の場合、一部の人間だけが一生物として地球上に姿をとどめるのみで、あとは処分されるのである。地球が多種多様な動・植物園化するなどとは、とても言えなかった。だいいち、城水自身の話も(まゆつば)と思われているふしも0ではなく、そんな動・植物園化などという途轍とてつもない話が信じてもらえる訳がなかった。

「パパ、まだ浮かんでるよ」

 城水は里子の話に付き合わされ、つい地球外物質のことを忘れていた。雄静にうながされ、城水はあわてて目をつむった。

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