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夢の残り火 〜遺物教員と少女ハンターたち〜

最新エピソード掲載日:2026/06/05
夢を諦めた男が、夢を見る少女たちの先生になった。
 鷺宮ユキ。ギルド本部遺物管理部に六年勤めた、しがない遺物使い。戦えば最弱の部類で、身体ひとつでは小さなモンスターにも勝てない。ただ一つ、扱う遺物の腕だけは、誰にも引けを取らなかった。
 その腕のせいで、行く先々で馬車を浮かべたり、干潟を吹き飛ばしたりと厄介事ばかり。とうとう皇都の隅、四つの女学園が並ぶカグラザカ区へと左遷されてくる。
 肩書きは、遺物実習教員。
 実態は、たぶん厄介払い。
 刀を帯びた少女ハンターたちが学ぶ学園で、ユキの望みはただ一つ。面倒事は見なかったことにして、穏やかに暮らすこと。
 ――だが、そうはいかない。
 封印札を食い荒らす虫、いわくつきの遺物、古い都に眠る何かの影。次々と持ち込まれる厄介事に、だるい先生は今日もため息をつきながら、結局、誰かのために腰を上げる。そして少女たちは、そんな頼りなくて妙に頼れる先生に、いつしか憧れの目を向けはじめる。
 かつて夢を語り合った仲間たちは、今や名の知れた一流のハンターになった。みんな、前へ前へと進み続けている。
 置いていかれたのは、自分だけ。
 そう思っていた男の胸に、それでも消えずに残った小さな火が、少女たちと過ごす日々の中で、もう一度だけ、揺れはじめる。
 和風ファンタジー×遺物探索。ゆるくて、少し剣呑な、学園暮らしの物語
第1話 左遷
2026/06/04 09:31
第2話 虫の居所
2026/06/05 21:45
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