3章 第四話 とある王都での出来事
今回は他者視点です。
3章は色々視点が変わるかもしれません。
読みにくいかも知れませんが宜しくお願いします
王都のとある場所
「失敗ですって!」
女性の声が響き、報告をしている黒づくめの男に物が投げつけられた。
「憲兵に捕縛されて、牢に入れられており、自害また殺害は不可です」
女性にとっては最悪の結果だ。
「私の名を出してないでしょうね!」
「それはご安心ください、闇ギルドを使っておりますので」
闇ギルド
殺し、窃盗、放火など悪事を引き受ける悪党の集まりである。
「そう、なら大丈夫ね、でも早くネックレスを取って来なさい!別にあの沖に行って真珠を取ってきても良いのよ。あれ以上の真珠ならね」
女性は、黒づくめに注文を出す。
ティファのネックレス以上なら、他の場所でも可能かもそれないが、エアリスのネックレス以上となればまず不可能だろう。あの沖に行くしか無い、それも真珠を採取した本人を連れて。
クラウドにお願いする手段はあるのだが、女性のプライドが許さない。しかも、あのネックレスの真珠以上を集めるのにどれだけ時間がかかるかわからない。そこまで貴族になったクラウドを拘束もできない。
出来るのは奪うだ。この大陸の二つとない国宝級いや、大陸級のネックレスだ。そのような物は相応しい者がつけるべきだと女性は主張する。
「とっとと行きなさい!クラウドがいつまでもここにいると思わないで!奪って来なさい」
その言葉に黒づくめの男は姿を消す。
「全く使えない!アイツに頼んでもどうせ無理だなんて言うだろうし、仮に取りに行っても私のでは無い、全く忌々しい」
女性は、部屋から出て自分の部屋に戻る。
この時に諦めればよかったと後悔するのは、近い未来だった。
時は遡ってパーティー後。
パーティー後の王の私室では、メイセキが王と話をしていた。
「メイセキ、あれは不味いな、火種になるぞ」
王はグラスを片手にメイセキに忠告した。
「そんな事は分かってる、だから陞爵を考えた。男爵であれはまさに極悪魔法だ」
メイセキは、王から注いでもらった酒を一気に煽る。
「何処が動く?」
王は、空いたグラスに酒を注ぎつつ問う。
「何処かか、うちの派閥は無い、血統派も今は動かないだろう。この間の粛清でびびっている。中立派もクラウドに喧嘩は売らないだろう」
「なら何処だ?派閥でないとると、闇ギルドか」
「いいや、そこも動くだろうが、依頼でだな」
「何処だ!全くお前は回りくどい」
王は、そう言ってグラスを傾ける。
「少しは考えろ、単に女だ。しかも力を持つ」
そう言うと王の顔色が変わる。
「まさかあいつが?」
「多分な、予想なら明日のは城下の牢に窃盗が捕まっているはずだ、ネックレスの窃盗未遂で」
「何故未遂で、捕まっている?」
全く考えない王。
「だから考えろ!簡単だ、クラウドは直ぐにでも帰るだろう。そうなれば明日にでも盗みを働くはずだが、窃盗如きでクラウドを欺けまい」
「なるほどな、確かに。しかしあいつが動くか?何なら俺に取ってこいとか言いそうだが」
「あり得なくは無いが、お前の事だ一番良いのは、あの人にあげるだろう」
「間違いない、なんかそう思ったら、採取しに行きたくなったぞ、メイセキ行こうぜ!」
「バカ!お前王の立場忘れるな!引退してから行け!」
「クソー、俺も送りたいぞ、お前だってそうだろ」
「当たり前だろ!あの沖を征服して、お宝を取ってくる!冒険者の血が騒ぐわ」
またもグラスを一気に傾ける。
「そうだな。お前もそうだよな」
王もそう言ってグラスを一気に傾ける。
「「行きたいなー」」
そんな言葉が部屋に静かに響く。
「そうだ。お前には言っておこう」
今度はメイセキが王に酒を注ぐ。
「なんだ?他にも面倒事か?」
酒を受けつつ聞き返す。
「面倒事になるかならないかは、今後次第だが、クラウドの側、または近くに特級クラスの冒険者が居る。もしかしたら、あの真珠もその冒険者が採取したかもしれない」
「特級だと!何故その話になる?」
王は、飲んでいた酒を溢そうになる。
「色々あるが、クラウドの周りで異常なほど事件が起きるが、簡単に解決されている。一年前の巨大魔石、あれはダンジョンで新たに採取された物であった事。そして真珠の件。あのクラウドの話には少し違和感があった」
「それで分かるのか?」
王は首を傾けた。
「確定では無い。しかしとんでもないのが居るのは間違い」
「特級な、次の王にするか?いや今からでもいいな、そうしたら俺は引退して冒険者に戻れる」
「まあ、本人が良いと言えばな、まあ無理だろう。間違いなく断る」
「王に興味がないと、そうだな冒険者の方が楽しいしな」
「そう言う訳ではない、実力を隠してるはずだ、なら隠す理由は?分かるだろう。」
「わからん」
「はぁ、目立つことを避けている。面倒事が嫌だったり、しのぶ必要があるかだ、だから王にはならない」
「でも、打診は必要だろう。探ってみるか?」
「既に動かしている、それより、どうにかしておけよ。これ以上政に影響は及ぼしたくない」
「わかった、俺も注意しておこう」
「じゃ、改めて乾杯だ」
「ああ、この国に」
「この国の未来に」
「「乾杯」」
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