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3章 第一話

前回はプロローグという形で始まりました。

今回はディー視点です。

時々また妹ちゃん視点も入れていきます。

今後もよろしくお願いします。

「おかえりなさいませ、ご主人様」

俺は今執事服を着て、執事の真似事をしている。


「いい感じだなディー、このまま執事になるか」


クラウドさんは笑いながら、声を掛けてくる。

クソー、執事なんてやった事ないぞ、前世の記憶の執事は、異常有能執事ばっかりだ、真似なんか出来なし、するつもりもない。


「では、お嬢様方、馬車の中へ」

俺はエアリスとティファちゃんをエスコートする為に手を差し出した。


「なんか良いわね、貴族になったみたい」


既に貴族ですよ、エアリスさん。

ティファちゃんを見習ってください、ちゃんと貴族っぽくしてますよ。


二人を馬車に乗せると


「なんだ俺には無いのか?」

誰がやるか!!

何が嬉しくて男をエスコートせなあかん!


舌打ちしながらクラウドさんは馬車に乗り込む。

俺はため息一つこぼし、ドアを閉めた。


俺は今回もクラウドさんの護衛で王都に来ている。

王都なんか2度と来るかと思っていたが、


「お兄ちゃん一緒に来てくれないの?」

俺はティファちゃんの涙目の上目遣い敗北した。

幼女の涙目に勝てる気がしない。

妹にも敗北済みだ。


俺は御者さんの隣に座って、行き先を告げる。

以前も泊まったあの宿だ。

料理長が変態で行方不明になったあの宿。

今は新しい料理長が居て、なかなかの料理を出してくれる。朝食バイキングはなくなったが。


馬車はゆっくりと進み、俺は周りを警戒しながら、今回の依頼内容を確認した。


まずは、街まで帰るまでの護衛。これは冒険者として良くある依頼だ。


次は、豚貴族の的当てのティファちゃんの援護。

これは護衛の範疇では無いかと思ったが、ティファちゃんを肩車をしてくれと言う依頼だった。

どうもクラウドさんではダメらしい。


最後は、パーティーの時の行き帰りを執事役を行う事。

確かに貴族が執事の一人も付けず、パーティーに行く事が体面上、不利になる事はわかるが、なぜ俺なんだ?

年齢より上に見られるけど、どう頑張っても成人に見えない。

ガキを執事にしてる方が体面が悪い気がする。

今更の話だが。


それにしても王都は治安はいいと言うが、あの街以下だな。ガラの悪い連中がそこらに居る。

貴族を襲う奴は居ないみたいだが、普通の平民だったらわからないな。

襲う気配が無ければ、面倒だし無視だ。


そうこうしてるうちに宿に着いた。

やっとめんどい服を脱げる。2度とやるか!

一応エスコートをして女性陣を下ろす。

クラウドさんは無視だ。


俺一人の部屋を用意してくれてるので気軽でいい。服を脱ぎいつも格好に戻る。

やっぱりこれ。背格好がだいぶ変わったが、リメイクして着ている初期の魔導士風の服。


“トントン”

着替えが終わって、休むかと思ったところで、ドアをノックされた。


このノックはティファちゃんかな?

俺はドアを開けると予想通りにティファちゃんだった。

「あ!お兄ちゃんもう着替えちゃったの、もう一度みようと思ったのに」


どうやら執事姿を見にきただけのようだ。


「残念、お兄ちゃん。パパが部屋に来てって言ってたよ」


執事姿ではなくお使いか、クラウドさんがね。

パーティーの事かな?着替えも終わってるし、このまま行くか。


俺はティファちゃんと一緒にクラウドさん達の部屋に行く。隣の部屋だけど。


クラウドさんもエアリスも普段の服に戻っていた。

残念だ。ティファちゃんが俺の執事姿を見れなかったように、俺も残念だ。エアリスさんのドレス姿もう一度見たかった。


エアリスさんの服もティファちゃんの服も社交界デビューだったから、俺が気合い入れて作った。

もちろんクラウドさんからの依頼だ。


自分で作ってなんだが、かなりいい出来だと自負してる。服をリメイクするのは出来たが、1から作りのはセンスが無い。

だから俺はデザインは妹の服を参考に、前世の記憶をフル活動して、生地から作り上げた。


凄く似合っていた。二児の母のは到底思えないほど、綺麗だった。

他の人が嫉妬する余裕すら無いほどだと思う。


ちなみに妹のドレスも作って着てもらった。

エアリスさんとは違う美を感じた。

妹が大きくなったらどうなるか、期待も不安も感じてしまった。


「ディー君。何残念そうな顔してるの?もしかしてドレス姿みたかったの?」

少し考え事をしていたら、エアリスさんに、変なところをツッコミされた。


「それはそうですよ、あれほど綺麗なんですから、見納めしておきたかったですよ」

冗談に思ってもらえるよう戯けたが、クラウド一家はここ手の冗談は危険な事を忘れていた。


クラウドさんからは、アイアンクローを喰らい、

エアリスさんは、「ここで着替えようか」とか言ってくるし、ティファちゃんは、

「私は、私は」と自分のドレス姿のこと聞いてくる。


冗談ですと言うと、エアリスさんは、寂しそうに「冗談なんだ」と言うし、ティファちゃんは、ドレスに着替えようとしてる。

そして、クラウドさんのアイアンクローはさらに力を増す。


いつ終わるのかな?この茶番。

お読みいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思ったら、

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皆様の応援が励みになります!

何卒、よろしくお願いします!!

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