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2章 間話 奴隷冒険者 その後 過去編

本日二話目ですが、これまた全く本編に関係無い話です。この物語で最も。でも書いたので載せます。

読まなくてもまっっったく大丈夫ですが、読んで頂けたら幸いです


4人パーティーで多くの依頼を片付けていた副ギルマス達。

ギルドにて、とある提案依頼を持ちかけられた。

それは、下級冒険者育成協力支援という提案であり、下級冒険者と一緒に依頼を受けて育成指導を行う事である。


下級冒険者にノウハウら経験を教える事で早く上級冒険者になれる様、ギルドを上げて支援して行き、死亡率、離職率を下げる事に繋げる。


特に若いうちは無理無茶が多いので、下が残らないと今後ギルドの先が無くなる。その為の試験的な提案。


副ギルマスは反対した。バランス良くこなしているのに、新人に近い若い下級冒険者を入れれば、それこそ負担になり、怪我だけでは済まない。頭の回転の早い冷静な感想だが、パーティーリーダーの一言で受ける事になった。



後日、同行者の下級パーティーと顔合わせを行ったが、副ギルマスは、違約金を払っても同行を拒否したかった。


三人のうち、女は一人、リーダーで剣士。二人は、槍士。バランスの悪いパーティー、極め付けに顔だけ良い我儘お嬢系のリーダー、取り巻き言いなりの男ども。


良く今まで無事でいたと逆に感心してしまう。

副ギルマスは、他の仲間に相談したが、同行者の女リーダーに良いとこでも見せたいのか、依頼は続行となってしまった。

そうなれば、仕方なしと、教育、依頼達成等は後回しにして全員無事に帰る事を第一と切り替えた。


特に副ギルマスのパーティーは特殊で前衛の剣士、槍士、中堅に魔術師、後衛に短剣の副ギルマスである。


全体を見渡し、3人に的確な指示をする事が大事で、副ギルマスは戦闘には参加しない。


これに3人を振り分ける。男は中堅。我儘女は、後衛置き積極的に戦闘に参加させない。魔術師の守りも硬くなり、我儘女を後ろに置く事で、自分の守りを含めて、危険な状況になっても対応できる配置にした。


仲間の男どもは我儘女を後衛に置く事にブーイングをしたが、生きて帰る為と言って納得してもらった。

配置のお陰もあるが、元々が中級依頼でその中でも中位の難易度だから、上級冒険者からしたら楽な依頼だ。


順調に討伐対象の魔物に近いた。

いつも以上に神経を使っていたが、我儘女が何故か何言わずに従っていたか、その理由に副ギルマスは気づいて居なかった。


討伐対象の魔物を発見し、いつもの配置で戦闘開始になった。副ギルマスは、いつも通りに的確に指示を送り、魔物を弱らせていったが、あと少しで討伐という時、我儘女が飛び出して魔物に向かって行く。


副ギルマスは驚き静止の指示を出すが、我儘女は


「アンタみたいな指示だけ女最低」


と言葉を吐き、取り巻き二人も連れて魔物に切り掛かった。バカである。あと少しのこの時が、魔物は一番危険になる。予測不可な行動をキチンと見極めなければ、死に繋がる。


咄嗟に前衛二人に指示を送るが、二人で3人の援護は幾ら上位冒険者でも難しい。

案の定、我儘女は魔物一撃をまともに受け、地面に転がされる。瀕死である。そして取り巻き2人はそれを見て助けに向かう、魔物に背を向けて。


どうしようもない。剣士のリーダーが援護に回るが、死に間際の魔物は逃しはしない。リーダーごと纏めて薙ぎ払う。2人は無防備だった為これまた瀕死。

リーダーは腕を怪我したみたいだが何とか動ける様だった。


3人の戦闘不能、攻撃の要は負傷、逃げられる状況でない。リーダーを3人の保護に回し、槍士は牽制し魔法使いに、強力な高威力魔法で仕留める。

これしか方法は無かった。代償は大きい、魔法使いはこれで今日は魔法は使えない。

回復薬は持ってきているが、3人に使えば帰りは、下手に怪我をする事が出来ない。

あの下級達が上級ポーションを持っている訳がない、有っても下級であろう。


副ギルマスは直ぐに仲間に指示をし、自分は魔法使いの前に出て、魔法演唱の邪魔が入らない様に盾役に徹した。その後、槍士も傷を負いながらも、上級者らしい立ち回りを見せ、高威力魔法の発動を助けた。

そして魔物は、ゆっくりと動きを止めた。



ギリギリだった。一歩間違えば全滅もありえた。討伐出来ても運が悪ければ、仲間全員が負傷し、帰路はどうしようもない状況になったはずだ。


今もまだ帰路も予断は許されない。魔法使いは、魔力0に近い。回復薬をどう使うかが帰路の運命を変えると言っていい。3人の瀕死者、まだ何とか戦えるリーダー、軽微の負傷の槍師、無傷だが魔力0の魔法使い。

そして、同じく無傷だが戦闘能力下位の副ギルマス。


帰路を考えれば、剣士、槍師は全快になって貰いたい。悪いが下位の瀕死3人には自分達の持っている回復薬で、我慢してもらうしかない。そう決断した。


瀕死とは言え、良く見る限り直ぐに死には至るとは見えない。下位の回復薬でも街まで戻るまで十分命は持ちそうだ。後遺症は残るのは間違いないが、自業自得だ。


正直もう2度と下位冒険者いや、無能な冒険者と合同パーティーを組む事はしないと誓っていた。副ギルマスは考えをまとめてリーダーに提案、指示をする為近寄ったが、思いがけない言葉を聞かされた。


「何で一番危険な場面で3人を魔物に向かわせたんだ!」


副ギルマスは、意味が分からず、歩みを止めた。


「この子が泣きながらお前に指示されて戦ったって、実力が無いのに、無理やりにってな!」


そんな指示していない寧ろ、静止の指示をしている。

指示は魔道具を使って行なっていたが、この下級3人は普通に口頭だ。

リーダー達に聞こえてはいなかった。そして気づいてしまった。頭の回転が早いのもどうかと思うほどの。


副ギルマスは嵌められたのだ。この我儘女に、多分顔合わせの時、もしかしたら副ギルマス達の活躍を聞いてから。


副ギルマスを嵌めて、自分が副ギルマスのポジションにつく為の計略を考えていたはずだ。移動中は静かにしていたが、リーダー達には顔合わせの時から媚びを売って気もする。リーダー達の反応を思い出せば思い当たる。今後の流れも、これから街に戻ってから起こる事までハッキリを予想できた。


まず、上級者ポーションを剣士、槍師そして我儘女に。取り巻きは、下級ポーションであろう。

帰路は副ギルマスが前衛、取り巻き2人は剣士と槍士が背負う。魔法使いと我儘はそんな2人に守られて共に歩く。副ギルマスはかなり負傷しながら下級ポーションさえ使えず、ギリギリで街に戻る。

そして後日、追放される。

まず間違いない予想だ。


そしてその予想通りに事が運び、副ギルマスは、他国に流れて、ここ冒険者の国、国境近くの街にたどり着き、ギルド員そして副ギルマスに駆け上がった。ただ内心は、無能な冒険者の排除そして、副ギルマスを追放した元仲間達の不幸を願っていた。

お読みいただきありがとうございます!


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