2章 第百四話 猫喫茶のパーティー
本日も宜しくお願いします。
次回は少しだけ妹ちゃんを書いて2章完結予定です。
予告通りに間話を挟んで3章に入ります。
これからも応援の程宜しくお願いします。
パーティーの準備は順調に進んだ。
米がある。これはカレーライスだ。しかもシーフードカレー。エビ、カニ、貝類をこれでもかと言うほど入れたシーフードカレー。絶対に美味い。
クソーキャトラに食わしてやりてー。
キャトラの口に突っ込んだら、あまりの美味さに起きるかもな。試してみよう。
フライに刺身、ブイヤベース、カルパッチョ、どこの国の料理だよ。これも前世の癖だな。
後は仕上げだけになったので真珠のネックレスを作り始める。
大粒の真珠を60個を並べて大きさをチェックする。同時に色、形や傷などないことも確認して一気に穴を通す。紐はミスリルを紐状にしてあり簡単には切れない。
留め金は、同じくミスリルを加工した。
うん、売ったら10億ピロだな。
あとは妹達のだ。小さめの真珠を並べた。
少しバラツキが目立つ。
こればかりは仕方ない。上手く組み合わせてデザイン風にしてみるか。
なかなかいい感じになったな。
首に行くほど小さくなる感じにしてみた。
子供用だし、あまり高い感じにすると盗難とか怖いし、大きくなったら正式なのをプレゼントしよう。
ケースは事前に作ってあった。
木箱だが、素材は高級木材で意匠も凝った。
妹達のは無かったので、簡単な小箱にした。
準備完了。
猫喫茶ミケ・ジャンレロ特別開店だ。
やはりトップは妹だ。
ティファちゃんとエアリスさん、なぜか、クラウドさんは私服でなく、スーツ姿だった。
次々に来店してくる、クララさん、ウララさん、冒険者仲間から近所のおっちゃん達まで来て満員御礼だ。
今日は猫達は別室待機中、希望によっては接客してもらおう。
まずは乾杯だが、やはりここは領主のクラウドさんにお願いしよう、決して真珠採取の恨みではない。
簡単に今日のパーティーの趣旨を説明して、予告なしでクラウドさんに乾杯の音頭をお願いした。
ものすごい慌てようで、周りから笑いが上がった。
頭を掻きながら、クラウドさんはコップを手にした。
「いきなりの仕打ちでディーは俺の事を領主と思ってない!今更領主扱いされても気持ち悪いがな。
せっかくこの場で挨拶させてもらえるなら、まず、ここにいる皆を始めとした街の皆、こんな領主に一年付き合ってくれてありがとう。
まだ至らない領主だが、ここにいるディーを始めとした若い子供達が幸せになれる街にしていきたい。
そして、街の皆が笑って暮らせるように。
今日は、ディーの計らいでこのようなパーティーとなったが、またこのような皆が集まって楽しめるイベントなどをしていきたい。
話が長くなってしまって申し訳ない。
では、これからの街の発展、幸せとディー達、子供達の未来に乾杯」
「「「乾杯」」」
乾杯の後は、皆が我先にと食べ物に群がった。
喫茶店だから酒類はない。ちょっとしたアルコールは紅茶用で置いてあるが単体では出さない。
だから皆ジュースや紅茶だ。もちろん緑茶もある。
「いきなりだな、ディー。事前に連絡しろ」
クラウドさんは、カレーライスを片手に俺に絡んできた。
「領主様ですから、これくらい予測してください」
「全く口が減らないな、しかしこれは美味いな、なんだこの白いのは、カリーとよく合う」
「米ですよ、正式名は知りませんが、今回の採取の途中で見つけたんです。これは何にでも合う最高の主食です」
「確かにあいそうだ。ディーはこれを栽培して自分で育てるつもりだろう、領主として一枚噛ませろ」
確かに栽培して増やすつもりだが、領主として政策の一環にするのか?俺は助かるが、大変だぞ。
「なに、出来ればでいい。こんなに美味い物が増えるなら嬉しいからな、おっと無くなる前にもう3回は食わねーとな」
喋りながら食べるな、本当に貴族様かよ。
「おっと忘れてた。例の出来たのか?」
忘れるんじゃねーよ、そっちが大事なことだろ。
「はいはい出来てますよ、はい」
俺は木箱に入った真珠のネックレスを渡した。
「ありがとよ。報酬はギルドに預けてあるからもらってくれ」
クラウドさんは、木箱を胸にしまってカレーライスを貰いに行った。カレーライスより真珠だろ。
さて俺もカレーライスは食べよう。味見はしたけど、やっぱり米と食いたい。
五十人前は作ったが無くなりそうだ。
二日カレーは今回も断念かな?
パーティーは、遅くまで続いた。
食べ物もほぼ無くなり、わずかなカケラが寂しそうに、皿の上に残っていた。
締めの挨拶はない。前世とは違い中締めとか2次会だとかもない。大体軽く挨拶をして出ていく。
最後まで残ったのは、クラウドさん一家。
お腹一杯のティファちゃんは、エアリスさんがお腹を摩るように自分のお腹を摩っていた。
隣で同じようにさする妹。
奥でエアリスさんとクラウドさんが話をしている。
まさかここで渡すつもりか?少しはムード考えよ。
うちの店が悪いわけでは無いけどさ。
やっぱりやりやがったよ。朴念仁め。
でも嬉しそうだな、エアリスさん。
クラウドさん言うなよ、俺が採取したって。
腹にパンチもらったな、正直者。吐かないでね。
「ディー君本当にバカな旦那でごめんね、まっったく、どうしようもない」
「気にしないでください。あくまで仕事ですよ」
「でもありがとうね。こんなの貰えるなんて思ってなかったから」
首にかけたネックレスを手に取って見せてくれた
「ママ綺麗、凄い」
「エアリスさん綺麗です。お似合いです」
隣で見ていた妹達。バレたなら今でもいいか。
「ラファ、ティファちゃん。ちょっと背中見せて」
突然背中を見たいと言った俺の言葉に一瞬首を傾けるが、二人とも背中を向いてくれた。
俺はサッと二人の首にネックレスをつける。
「ディー君、子供達にも!」
つけるのを見ていたエアリスさんが驚きの声をあげる。
「うわー綺麗、これもらっていいの」
「すごく綺麗、お兄様貰って良いのでしょうか」
「うん、二人ともよく似合ってる」
俺は嬉しそうにしてくれただけで満足だ。
エアリスさんは恐縮してしまってるし、
クラウドさんは、「ディー追加しておく」
と言ってくる。
ついでの余り物だし、気にしなくていいけどな。
形が歪な真珠もあるし、大した価値はないと思う
残りの真珠は、魔法で研磨してウララさん行きだ。研磨したら価値下がるけど、今にままよりはいいかな。
しかし、このネックレスが新しい騒動を呼び込む事になるとは思わなかった。
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