2章 第百二話 ディーの日常
本日二話目です。
そう少しで2章を完結させます。
まだ3章と続けるつもりです。
今度とも宜しくお願いします。
「クソー!クラウドさん、俺のこと、こき使いすぎだろ!」
俺は今、妹が住んでいる街から、遠く離れた海岸に来ている。ウマゴに乗ってきても、三日かかったぞ。
クラウドさんからの依頼は、“真珠”
それもネックレスが出来るだけの量でしかも、大粒で粒揃いなんて無茶な注文付けやがった。
前世の養殖技術なら出来るかも知れないが、この世界では無茶もいいところだ。
最初はクラウドさんの領主の屋敷を作り直すって言って、俺に大量の高級木材の採取を依頼してきた。
これはまだ良い、猫喫茶を作る事もあったので、ついでで採取してきた。
以前の領主の屋敷はなんか汚いし、住みたくないのはわかるが、建てた屋敷が、普通の家くらいって領主としてどうよ?
うちの猫喫茶より小さいってあり得んだろう。
「大事な税金を俺の家に使えるか!!」
なんて言っていた。領民思いの良い領主だ。
まあ、内装は、俺が魔道具だらけにしたから、
そこらの中堅貴族なんかよりも快適な空間だ。
クラウドさん、メイドも執事も雇って無いんだよな。
そう言えば、エアリスさん大丈夫かな?
家事は別としても、貴族の奥さんだ。色々ありそうだけど。
考えながら、海に潜りアコヤ貝を探しては、真珠の出来を鑑定していく。
あと10個は必要だ。
そうか、この真珠のネックレスでエアリスさんの格を上げるのか。
そう思ったら仕方ない。エアリスさんのためだ。
俺が寝込んでる間も、今もラファに勉強を教えてくれたりと大変お世話になってる。
そうだ、小さい真珠で妹とティファちゃんにもネックレスを作ってあげよう。良い考えだ。
そうなれば、気合が違う。寝ている間に何故か魔力量も格段に上がり、寝込む前のざっと二倍はある。
儀式で無理をしたのが原因かはわからない。
一気に探索かけて採取するのみ。
クラウドさんではこの気合いは出ないな。
それにどうやって俺が宿まで帰ってきたか、さっぱりわからない。クラウドさんは
「気合いだな、と言いたいが、あの状態で歩けた事、それ事態おかしい、気合いでなんとかなるなら、俺は、幻の大陸デスサンライズを発見できるな」
相当にやばい状態だったみたいだけど、クラウドさんもエアリスさんも、なにも聞いてこなかった。
「無茶する時は連絡ぐらいしろ」だけだった。
俺は王都に居たくなかったけど、妹やティファちゃんが
「「元気になるまでダメです」」
と言ってベットから出してもくれなかった。
気持ちは嬉しいけど、せめてトイレとお風呂は行かせてください。
妹の作ったお粥は美味しかったな。
嬉し涙で塩味が強くなってしまったけど。
王都を出るまで1ヶ月かかった。
猫の餌も心配だったから早く帰りたかったのに。
帰りはウマゴに馬車を引いてもらって、急いで帰った。今更クラウドさん達に秘密にしても仕方ないし。
家に帰ったら、帰ったらで猫が倍以上に増えてるし、アリスさんは、ドアの前で泣いてるし、ウララさん達冒険者関係者からは謎の殺気を浴びせられる。散々だ。
以前から考えていた猫喫茶兼自宅を作ろうと、土地を買って、家を建てて、食材を集めてと忙しい日々だったな。
妹も色々手伝ってくれた。前なら報酬のチューとか言ってきたのに、なにもなしで一生懸命に手伝ってくれた。
キャトラはまだ起きないが、それも一生懸命にお世話をする妹。
何だか一気に大人になった感じだ。
女の子の成長は早いって聞くし、男はいつまで経っても馬鹿だからな。
そんな思い出を考えてるうちに採取終了。
帰りは飛行魔法で一気に帰ろう。
お土産の海産物でパーティーでも開くか、
知り合いも増えたし、良い機会だな。
帰ったらキャトラ起き上がってたらいいな。
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