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2章 第百話 生と死の狭間

2章百話目到達です。

皆さんの応援のおかげです。

ありがとうございます。

今回はディー視点になります。

残酷なシーンがあります。ご注意ください。

本日はここで終了です。

明日からも宜しくお願いします。


俺は、死んだのか?何も無い白い空間。

「しくじったか?やっぱり無理あったかな?」


準備はしっかりしたつもりだけど、予想以上だった。

神様が作り出したものを、1から作るまでとはいかないから、素材は用意したんだけどな。


改めて神様は化け物だな。


『なにあきめておるのじゃ?さっさと戻るぞ』


キャトラ!

「何処にいる!それにお前も死んだのか?」


『馬鹿抜かすな!お主が甦らしたじゃろ、全くあんな痛い目に会うとは思わんかった』


「じゃ、ここは?どうすれば戻れる?」


『ここは、お前らで言う、”黄泉の入り口“

正式名称は”転生の間“。

お主はギリでここに止まっておる。

ワシがお主の体を、宿まで運ぶ。体に戻るまで、精神を落ち着かせて、耐えておれ。正直言って辛いぞ』


「耐えてれば良いのか?何かやる事は無いのか?」


『それはわからん、何かのきっかけがあれば戻れるが、自然に戻るなら一年は覚悟しておけ。ワシもお主の体を運んだら暫く眠りにつくじゃろう、またお主の拙い飯を楽しみにしておる』


「きっかけってなんだよ、それにキャトラは?」


『仕方ないあるまい、今お主を助けられるのは、ワシだけじゃ。ちっと無茶するその代償じゃ』


「消えないよな?また俺の飯食ってくれるよな」


『当たり前じゃ、起きたら大盛り用意しておけ、と言ってもここの事は覚えてないのじゃがな』


「覚えていてやる、絶対にな」


『そうか、なら楽しみにしておこう、また会おうぞ』


キャトラの声はもう聞こえない。

「絶対の美味い飯食わせてやるからな」



あたりが白から見覚えのある景色に変わっていく。

城だ。以前住んでいた城だ。



「早くこいつを殺せ!なにを躊躇っておる」

あれはラファの母親、第二側妃。


「使えない奴らだ。どけ!」

側妃は、ベットの傍にあった短剣を抜いた。


産声をあげている赤子に近づき


「なんで女なのよ!あんたは邪魔なの!」

そう言って、赤子の胸に短剣を落とした。


静かになる部屋。

「これでただの肉よ、犬にで食べさせなさい」


そう言って側妃は部屋を出ていく。


なんだこれは、あの赤子はもしかして妹か?

いや妹は生きている。

パラレルワールド?

俺は別の時間軸を見せられてるのか?


また場面は変わる。

俺が居る、それに乳母さんだ。

乳母さんは、俺に赤子を渡したが、目の前の俺は無造作に赤子を床に叩きつけた。

そして踏みつけて居る。


なんだよこれ?俺がそんなことするわけない。


また場面が変わる。

やめてくれ!妹を殺すな!妹は生きている。


次々に、妹が殺される場面が流れる。

魔物に生きたまま食われるシーン

魔法で焼かれるシーン

何処かの変態に嬲られるシーン

スラムの片隅に横たわって死んでいくシーン


おかしくなる。これに耐えろと。

俺が元の体に戻るまで耐えろと。


大事な、大事な妹を無惨に殺されるシーンを見続けながら耐えろと。

作り物だとわかっていても無理だ。

声が、表情が、あの涙も、作り物だとわかっても無理だ。


誰か、俺をここから出してくれ!!

早く出してくれ!!


そんな俺を笑うように妹の惨虐シーンは続いていく。







どれだけ見せられただろ。先程は、3歳の誕生日に兵に見つかり、剣で首を刎ねられたシーンだ。


俺は助ける事も出来ず、ただ虚な目で見てるだけだった。


また場面が変わる。

今度はなんだ?父に見つかりでもするか?

それとも俺の母親でも出てくるか?


場面は、宿だ。

強盗かな?誘拐されて、奴隷にでもされるのか?


ベットに俺が寝ている。

呑気に寝てるな。お前の妹が、今から死ぬのに良い気なものだ。


部屋に妹が入ってくる。この間買った服だ。

相変わらずなに着ても可愛いな。

あれが血に染まるのか?それとも無惨に引きちぎられるのか?


起きろ俺!


妹は何かをテーブルの上に乗せて、寝ている俺の頭を撫でた。

その手は頬から唇に、小さな指先が唇を撫でる。


「お姫様から王子様のチューでも、良いですよね。私はお姫様じゃないかもしれませんが、

私にとってお兄様は王子様です」


妹はそう言って、寝ている俺の唇にキスをした。


なにやってる。妹よ!

まずいだろう。兄妹だぞ。唇はないだろう。


直ぐにキスをやめた妹だが、今度はまるで恋人にでもするような表情で、またキスをした。


惨虐シーンでなくて、ある意味やばいシーンだよ。

気付けば俺は虚だっ目も、擦り切れた精神も元に戻っていた。

キッカケってこれかよ!もっと違うシーンでも良かっただろう。

作り物とは言え、こんなシーンで元に戻すな!


記憶に残らないって言ってたけど、本当に忘れるよな?キャトラの約束ごと消えて良いから、覚えていたくない。

覚えていたら、妹を見る目が変わりそうだ。

あのキス顔は五歳児とは思えない程、女性らしかった。



お読みいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思ったら、

ブックマーク&下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けると本当にありがたいです…!


皆様の応援が励みになります!

何卒、よろしくお願いします!!

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