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太陽神とシルフィード1  作者: huwahuwanyanko
第二章
15/25

アッシャムス王とゲイル王

!この小説を読むにあたっての諸注意!

・この小説は幻獣や精霊等が出て来ます。

・基本的にR18シーンはありませんが、ハグやキスだけはあります。

・精霊や幻獣の見た目などに関しては資料などを参考に、私の解釈で設定しています。

・私の妄想大全開の内容になっていますので、苦手な方は回れ右でお願いします。


以上の事が大丈夫であれば、どうぞお楽しみ下さい。

ノームは城から離れた所の洞窟から穴を掘り始めた。ものすごい勢いで掘り進め、遺跡の方に向って行く。穴はガルダやイフリートが通るにも十分な広さだ。10センチ程しかないノームは一瞬にして何倍もの大きさの穴を掘って行く。

『おっと!ここだな』

ノームは立ち止まった。

石のブロックで出来た大きな穴が目の前にあった。

『ふぅ…さすがにこの距離を掘り進むのは疲れるな』

ノームはそう言ってイフリートの肩に乗っかる。

「ありがとう、ノーム」

ヴェントは微笑んで言うと、穴から中を覗き込んだ。

「…真っ暗だな。何も見えない」

『俺の炎で照らすか』

イフリートはそう言って手から炎を出した。森で拾った木の棒に移してガルダに渡す。

『…行くぞ』

ガルダはそう言って中に入った。中は思った以上に狭く細かった。ヒンヤリと涼しく、湿度が高い。

『…長いな』

イフリートは言う。

『何処かで地下水がしみ出している音がしてるわね。湿度が高いのはそのせいね』

ウンディーネは目を細めて言う。

『…ん?広い所に出るな』

ガルダは足を速めた。首だけ覗き込んで、後ろを付いて来ているヴェントたちを手招く。

広い空間は何も置かれていない、ボロボロになっている壁には壁画が描かれていた。玉座に座する王の姿。その前に膝を突き頭を下げる兵士たち。その後ろには何万もの兵士たちが馬に引かれて戦う。王の後ろには太陽が描かれ、その太陽を挟んで反対側に、1人の男が描かれている。

『…王国時代の王、ゲイルだな』

ガルダは言う。

『その御前に額突き祈りを捧げているのが、私たちの先祖だ』

『王の妃は太陽神フレイのお嬢様だからな。王も王国も、太陽神のご加護の元に成り立っていた。…そう言うことだろう』

『太陽神フレイも人々の信仰心がなければ力を存分に発揮出来ない。太陽神フレイのご加護がなければ王国を侵略から守る事は出来ない。互いに利害関係が一致していたが故の協力だったのだろうな』

ノームは言う。

『王国は繁栄し、人々は毎年必ず太陽神フレイを崇め奉る神事を行う様になった。それが反対側の絵だろうな』

イフリートは後ろを見て言った。畑を耕す者、川で水を汲む者、そして木を切り家を建てる者。人間だけではない。精霊たちも協力し、王国の繁栄を手伝っている。そして祭壇に穀物や酒が入っているのであろう瓶を捧げ、一心に太陽神に祈りを捧げている。

「…いつからだろうな。神を信じなくなってしまったのは…」

ヴェントは静かに言う。

『まあ、目に見えないものを信じるというのは、それだけ大変だって事よ』

ウンディーネは言う。

『王国が滅んだ後、この墓も火山灰やマグマで埋まったからな。目に見えて信仰する物がなくなったし、侵略も受けていたからな。信仰し続けるのは難しいかも知れないな』

イフリートも言う。

『…ガルダ…』

ウンディーネは奥の方を見つめるガルダに声をかける。

『…奥の方に何かいるな』

ガルダは静かに言う。

『魔物の気配がしてるな。慎重に行こう』

イフリートは言う。

「恐らく魔王は王の遺体が埋葬されている部屋にいるはずだ」

ヴェントは奥を見つめる。

『行こう』

ガルダは穴の中に入って行った。


入口よりも少しだけ広い。奥に行くにつれて気持ち悪い空気が増して来る。

『…!来るぞ!』

ガルダは言い松明を素早く背後のヴェントに渡すと、剣を取り出し向かいから来た悪魔たちを切りつける。

しかし何しろそこは狭い洞窟の中だ。ガルダは苦戦する。

「…太陽神フレイよ。我に力を与えたまえ」

ヴェントはつぶやき腕を突き出す。

「伏せろ!」

ヴェントの一言にガルダは地面にしゃがむ。頭上を光線が飛び、悪魔たちをなぎ倒して行った。

「ガルダ!突っ込め!俺たちで応戦する!」

『すまない!』

ガルダは奥まで走った。頭上を光線が走り、目の前の悪魔が炎に包まれる。水が悪魔たちを押し流し、ガルダの通る道を作る。

『もうすぐだ!宝石の気配がするぞ!』

足下をノームが走りながら言う。少しだけ明かりが見える。

『あそこか!』

ガルダは言う。

『ガルダ!気をつけろ!』

ノームが叫ぶ。正面から尖った物が飛んで来た。ガルダの翼をかすめる。

『くっ!』

広い所に出た。そこは豪華な壁画に囲まれた空間だった。中央には大きな石の箱が置かれ、その上に1人の男が座っていた。

『…誰だ?』

ガルダは聞く。

『ふっ…王の前で随分な物言いだな』

男は笑って言う。

「…アッシャムスですね?王国時代最後の王の」

ヴェントはガルダの背後から言う。

『…その通りだ。私が王国最後の王だったアッシャムスだ』

アッシャムスは答えた。とても蔑まれていたとは思えない様な美しい容姿だ。

しかし、王国の王だったとは思えない程に悪魔の気配を放っている。

『…お前たちは何を思った。軽蔑され差別された様な容姿には見えないと思ったか?』

アッシャムスは嘲笑う様に言う。

「…これも、悪魔の力ですか?悪魔や魔王の力を借りて、コンプレックスだった容姿を変えたんですね?」

『その通りだ。醜い容姿は捨てた…!私は生まれ変わったのだ!魔王の手によってな!』

アッシャムスは笑う。

『どうだ!太陽神フレイにさえ出来なかった事を魔王様は成し遂げたのだ!生まれ持った容姿はどうする事も出来ないと無責任な事をほざいた太陽神フレイを魔王様が日食と共に滅ぼすんだ!』

『…はるか昔、シルフィードによって悪魔は追い払われ救われたはずなのに…まだ貴方は恨み辛みに捕われ、苦しんでいるのですね』

ウンディーネは静かに言う。

『貴方は太陽神フレイに祝福されて育ったはず。ならば、その容姿は決して醜いものなどではなかったはずです。太陽神フレイは『生まれ持った容姿はどうする事も出来ない』と言ったのではなく、『私の祝福の元に産まれた者は何よりも美しい』とおっしゃっていたのではないですか?』

『…お前たちに何が分かる…?容姿に恵まれ力に恵まれ両親に恵まれ友に恵まれたお前たちに!私の怒りと苦しみの何が分かる!肉親にさえ捨てられた私の何が分かると言うんだ!』

アッシャムスは叫ぶ。黒い刃が辺りに飛び散る。

『ヴェント!』

イフリートはヴェントを庇い刃を受ける。

「イフリート!」

『無事か?王よ』

「俺は大丈夫だけど…」

ヴェントの視線はイフリートの肩に刺さった刃に向けられる。

『…案ずるな。大丈夫だ』

刃を抜くと傷口から炎が上がる。アッシャムスは我を忘れた様に刃を振り落とす。ガルダはヴェントの方に向かう刃を兼で跳ね返す。ウンディーネも水圧で刃を吹き飛ばす。ノームは難なく華麗にかわすが、ハッキリ言ってきりがない。

『クッ!せめて奴の気を引けたら…!』

ガルダは言う。ノームは無言でアッシャムスの足下まで行く。

『…何も分からないだろうな』

ノームは言う。

『お前の体験して来た苦しみも痛みも、何も分からない。それは認めるしかない。

しかし、だからと言って我らが女王が苦しめられているのを黙って見ている訳にも行かない』

アッシャムスは顔を歪める。ノームは降って来た大きな刃の上に飛び乗り、アッシャムスを見上げる。

『我々の祖先がお前を軽蔑した事に関しては、子孫である我々が謝らなければならない。

そしてここに誓う。我々はもう二度と、王を、女王を傷つけない。どのような事があっても、我々が守り抜いてみせる。それが我々に出来るアッシャムス王への償いだ』

ノームの言葉は力強かった。

『…私が生きている時にお前たちの様な者がいたら、私はこんな暗い世界に落ちずに済んだかも知れないな…』

アッシャムスの目から黒い涙が溢れた。

『…アッシャムス王。我らが女王を守る為に、其方が持っている宝石を渡してくれないか』

ノームは静かに諭す様に言う。アッシャムスは懐から宝石を出す。血の様に赤いルビー。それは鈍い光を放っている。

『…ノーム。約束してくれ。もう二度と、私と同じ人間を作らないと。こんな苦しみを味わう様な王を作らないと』

『ああ、約束する』

ノームの答えにホッとしたのか、ルビーをノームに渡す。ルビーはノームの手の中で輝きを取り戻す。

『…我が父の骨はもはやここにはない。肉体をなくした魔王の器となって今も祭壇にいる。魂はすでに魔王に食われてしまっている。…いや、一つになったと言った方が良いのか』

アッシャムスは言った。

「一つに…?」

ヴェントは眉根を寄せる。

『元々魔王は初代王である父上が王になった時に儀式によって切り離された父上の闇の心だ。普通はそのまま消えてしまう定めなのだが、魔王は森の中で闇の心を少しずつ蓄えて、強大な魔力を手に入れたんだ。父上が亡くなった時、魔王はこの墓で太陽神フレイの元に行けず彷徨っていた父上の魂を喰らいその力を確かなものとした。心を病み悪魔たちに漬け込まれていた私に取り憑くのは容易かった』

『そう言う事だったのか…』

ガルダは唸る。

『父上を助けてくれ。私にはどうする事も出来ない。

この地下から通路を進めば、その先に太陽神フレイに祈りを捧げた祭壇がある。そこに魔王と父がいるだろう。魔王は現在の王であるブリーザを生け贄とする事で、太陽神フレイを滅ぼそうとしているんだ』

「太陽神を…」

ヴェントは言う。

『太陽を空から消す事で地上を闇に落とし、その加護を受ける者たちを滅ぼす。はるか昔、麓の村に行った様に…』

「…そう言えば書庫の本にもあったな。村が侵略されたとき、太陽が隠れたと」

『日食の事だな。あれが起きる時、太陽神フレイは力を失う』

ガルダは腕を組んで言った。

『…今は昼か?』

ノームは何かを悟った様に言う。

『そうね。もうそろそろ太陽が一番高くなる時間よ』

ウンディーネは言った。

『…マズいぞ。今日は日食の日だ!そのんな時に儀式なぞやられたらあっという間に悪魔たちが力を強める!そうなったら魔王を止められない!』

ノームは言う。

『急がないと!』

ウンディーネは言う。

『そこに地下通路への入り口がある』

アッシャムスは言う。指し示す先には大きな穴が空いている。

『父上はここから祭壇への通路を造らせた。恐らく、太陽神フレイへの信仰からだろう。いつでも祭壇に行き、祈りを捧げられる様に…』

「…イフリート。お前は城に戻ってくれ。ルビーをブリーザの所に持って行ってくれないか」

ヴェントは言う。

『…御意のままに』

イフリートはノームからルビーを受け取り来た道を戻った。


城では精霊たちが窓から空を見上げていた。

『こんな時に日食が起きるなんて…!』

コロポックルは言う。

『太陽が隠れる。太陽神フレイの力が地上に届かなくなってしまう。そうなれば悪魔たちや魔王は力を強めて行くじゃろう』

ケット・シーは目を細めている。

『太陽神の力がなかったらブリーザが…』

サラマンダーはベッドに寝ているブリーザに目をやった。太陽が欠け始めてからブリーザの具合が悪くなって来た。宝石によって守られてはいるものの、太陽が隠れてしまえばそれも役に立たなくなってしまう。

『…大丈夫。ヴェントたちがルビーを手に入れたみたい。あとはパールだけよ。』

ブリーザの力ない声が部屋に響く。

『しかし、日食になってしまえばガルダだって相手出来るかどうか…』

キマイラはベッドの脇で言う。

『大丈夫だよ。きっと何とかしてくれる。うちの仲間たちは強いから』

ブリーザは揺るがなかった。絶対に勝てる。魔王を倒して守ってくれる。そんな自信があった。

『ブリーザ』

イフリートが入って来た。

『イフリート!』

オークが驚いた様な声をあげる。

『ルビーを持って来た。一つでも多い方が良いだろう』

ルビーはベッドの上に浮かんだ。

『…パールの気配がする。パールを持っているのは魔王自身だわ』

ブリーザは言う。

『王の身体を借りたみたいね。王の苦しみが伝わって来る。助けを求めてもがいてる…』

すると部屋にヘルハウンドが走り込んで来た。何やら興奮した様にブリーザのベッドの周りをうろうろする。

『ヘルハウンド…珍しいな、どうしたというんだ?』

ゴブリンは眉根を寄せる。

「俺たちが来たからだろ」

振り返ると、そこにはテールとゲリンゼルがいた。

『どうして!』

エルフは言う。

「俺たちの女王が苦しんでいるのが伝わって来た。太陽神の力が薄れ始めて、ブリーザが苦しんでいる。

だから来た。ゲリンゼルも同じだ。地下室を探したら、ゲリンゼルの家の家系図が見つかったんだ。ゲリンゼルはウンディーネの家系だった」

『ウンディーネの…』

ペガサスはゲリンゼルを見つめる。

「…森のウンディーネたちが騒いでる。日食が起きてるからだろうけど、このままだと悪魔たちに太刀打ち出来ない。少しでも力になれたら…ブリーザ女王のために」

するとサファイアが一際輝き始めた。

『共鳴…!』

ゲリンゼルも応呼する様に輝き始める。

「…不思議だな。身体の中に水が流れてるみたいだ。優しいものではない。苦しくて冷たくて恐怖を感じる」

ゲリンゼルは目を閉じて言う。

『サファイアは洪水や津波などで苦しみ亡くなった者の魂を閉じ込めた宝石じゃ。悲しみや苦しみを感じた者の情念を感じているのじゃろう』

ケット・シーは目を細めて言う。

「少しでも力になれたらと思ったんだ。どうしたら良い?」

『…宝石に力を注ごう。ブリーザ女王を守らなければならない』

「分かった」

テールとゲリンゼルはブリーザの寝ているベッドの両脇に立ち、宝石に向って一心に祈る。宝石は輝きを増し、光がブリーザに向って放たれる。

『他にも精霊たちの子孫がいるはずよ。探してみましょう』

エルフは言う。

『そうだな。何か分かるかも知れない』

ペガサスは言い、エルフと共に村に向った。


ヴェントたちは広い通路をひた走る。奥の方に光が見える。

「出口か!」

『ヴェント!私が先に行く!』

ガルダはヴェントを追い越し出口に向う。出口を潜ると、そこは外ではなく大きな洞窟だった。そこには大きな遺跡が建っていた。

「これが太陽神フレイに祈りを捧げる祭壇…」

ヴェントは大きな祭壇を見上げる。

『地上に見えてるのは祭壇の屋根の一部だったという事か…』

ノームは言う。

『…気を付けて。気持ち悪い空気が漂ってる』

ウンディーネは言う。

『空気だけじゃない。あの天辺にいるのは恐らく…』

ガルダの視線の先には黒い衣に身を包んだ男が立っていた。どす黒い影を背負ってこちらを睨んでいる。

『…私の言う事さえ聞かなかった我が息子を手なずけるとは…さすがだな』

男は不適な笑みを浮かべている。

「…ゲイル王、ですね。アッシャムス王の父親で王国時代の初代王」

ヴェントは見上げて言う。

『いかにも。我はアッシャムスの父、王国の王ゲイルだ』

男は不適な笑みを浮かべ言う。

『ゲイル王よ。確かに娘を亡くした事は其方の心に深い傷を負わせたかも知れない。とは言え、我らが王を傷付ける者を許すわけにはいかない』

ノームは静かな声で言う。

『魔王。ゲイル王の身体からでて行け』

ガルダは剣を構えて言う。

『くくく…誰が来るのかと思えば、哀れなか弱き精霊に半端者の精霊もどきか』

魔王は低い声で言う。

『そんな脆弱な力で私を倒せるとでも思うのか?』

「…倒さないといけない。我らの女王の為に」

ヴェントは鋭い目で言う。

『ふん。女の為か…そんなもので私を倒せる訳がない。何しろ私の目的はこの世の全てなのだからな』

『この世の全て…』

ウンディーネは言う。

『この世の光を奪い、闇に変える。後少しでこの世は私のものとなる。信仰心を失い、力を失った太陽神に何の恐れもない…』

これは魔王の言葉だろう。何とかして王の心を救えば魔王は…

『…エルフの男よ。お前は今何を思った?王の身体から私を出せば何とかなるかもしれないと思ったか?』

魔王は嘲笑う。

『無駄だ。この男は心を閉ざしている。お前たちの声など聞こえてはおらん』

「…やってみなきゃ分からないだろ」

ヴェントは剣を抜く。ブリーザの為にドワーフが作った剣だ。柄をギュゥッと握る。

『愚かな者だな。

さあ、時は来た!』

魔王は両手を天にかざす。すると大きな地響きが起こり、地面が浮き上がった。

「何だ!」

『地面が浮いてる!?』

『ちがう!祭壇が地上に出て行ってるんだわ!』

天は昼間だというのに真っ暗だ。太陽はすっかり闇に隠れてしまっている。

『何と言う事だ…!太陽が…隠れてしまっている!』

ノームは空を見て言う。

『どうだ!太陽は隠れた!この世は暗闇に飲まれた!地上に生きる者は全て死に絶える!哀れな精霊どもも太陽神フレイも為す術無くこの世が荒れ果てるのを見ているしかない!これこそ私が求めた世界!

私の理想の世界だ!』

魔王は笑い叫ぶ。

『魔の者たちが沸き出し始めている…このままだと村も危険だ…!』

「魔王を何とかしないと…」

『でもどうやって!太陽が隠れてしまっている以上、魔王の力が強まってしまっているのは事実よ!これじゃあ太刀打ち出来ないわ!』

ウンディーネは言う。

『だからって指を銜えて見ているわけにはいかない!』

ガルダはそう言って魔王に飛びかかって行く。

『…愚か者』

魔王は一言いい、ガルダをホコリでも払う様に吹き飛ばした。

『うわ!』

「ガルダ!」

地面に叩き付けられたガルダにヴェントたちは駆け寄る。

『…無駄だと言っただろう。さあ、邪魔は入ったが全ては整った。太陽神フレイが滅びる様をそこで見ているが良い…』

魔王は笑い祭壇を振り返ると、懐から宝石を出した。

『あれは…!』

『パールだ!』

ノームは魔王に向かって飛びかかろうとした。

「待て、ノーム!見ただろう!ガルダが一瞬で吹き飛ばされたんだぞ!」

『しかし!』

「待つんだ…何か感じないか?何かとてつもない力を…」

見ていると祭壇に置かれた宝石に向かって光が飛んで来る。

『…何が…?』

ウンディーネは呟いた。

『おい!あれだ!』

ガルダの声で全員が後ろを振り返った。


今回はここまで!では!

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