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snow white  作者: 小山 優
前章
18/37

幕間 設定資料 国家編

【聖バチカン公国】

 正式名称「聖・ローマン・バチカン公国」。史実通りにローマ帝国が崩壊した後、勃興した地方勢力によって、侵入してきたゲルマン人を追い出しました。その後、各勢力によるポストローマ戦争が発生。現在のボルジア家に続く勢力(あくまで「続く」であって、ボルジア家じゃない)とその同盟が勝利。バチカン公国となる。領土はイタリア・クロアチア・スロベニア・シチリア・コルシカ・サルデーニャ地域。領土割譲でスペインの一部も植民地にしている。

政治形態→独裁制(首長は名目上指名制、慣例として世襲)

地方政治→連邦・道州制

宗教→自由!


【フランス共和国】

 史実の西フランク王国とだいたい一緒。シャルルマーニュは、ローマ崩壊後の戦乱でのし上がった人という立ち位置。ただし、フランク王国分裂と同時に共和革命が起こり、中途半端な議会制。司法が内閣に組み込まれている。行政と立法が分かれているように見えるけど、議会は大臣で構成されているので、実質権力の一極集中。革命当時は主要人物にやる気もあり、腹が知れていたから良かったが、代を重ねるごとに腐敗していった。王様は議会での発言権と、議決に対する一票を持っている。ローマの正当後継はバチカンとしているので、仲が良い。農業・借金大国。

政治形態→ローマ式共和制(大臣が元老議員の代わり)

地方政治→領主が中央に任命される(実質世襲)

宗教→神教(カトリック)・緩め


【神聖ローマ帝国】

 神聖でもローマでも帝国でもない。だいたい史実と同じ。東フランク王国。ただし、ネーデルランドもオーストリア(※この世界ではハプスブルグ)も持たない。千年なのに三十年戦争している不思議な国。絶賛内乱中。地方分権し過ぎて反乱された。ローマをバチカンに取られて、しかも領土拡大なんてできたもんじゃないから、とうとう「神聖ローマ帝国」じゃなくなってきている。

政治形態→選挙帝政(形骸化)

地方政治→完全な地方主権(もう分裂状態)

宗教→神教(カトリック)・厳しい(これだけで団結している)


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