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第八話
窓の外はいつもより大きい月が輝いていて、その周りには星が散らばっている。風で葉が擦れ、涼しげに虫が鳴く。
そんな中でヴェンルは自室のベッドに寝転び、昨日言った言葉を後悔していた。
ついさっき、初めて魔法の練習をした。手をくねくね動かしながら念を唱えてイメージすると、手から何かが出てくる。それについてリシェルやアレクシスはいっぱい褒めてくれたけど、問題はその後だった。
頭の右側が時々ずーんってなって、体が痛んだ。
部屋のドアがガチャ、と開いた。
「ヴェンル、大丈夫か?」
アレクシスだ。
「うん……」
「きついよな。でも、明日はきっと驚くぞ」
手には2つコップを持って歩いてきた。
「……なんで?」
「驚くほど魔法がたくさん使えるようになってるんだ」
ヴェンルの勉強机にそのコップを置いた。
「今ヴェンルがなってるのは魔力切れってやつだ」
「んぅ……」
返事をしようとしたが、呻き声みたいになってしまった。
「まぁ、筋トレみたいなもんだよ。これは、俺たち医師でも治せるものじゃないし、それに体にいい影響を与える」
「そうかなぁ?」
この痛みは、体に良いものとは到底思えなかった。




