↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
劇場版 恋愛喜劇奇想曲《ラブコメ・カプリッチオ》 ~ 最強公爵令嬢は今日も爆裂穀《ポップコーン》を片手に喜劇を楽しむ ~  作者: Salt@シルベチカ書籍発売中
第一楽章 初恋迷宮行進曲 ティルフィーネ・エヴァ・バケンティアの奮闘記

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/13

ティルフィーネ・エヴァ・バケンティアの奮闘記 8

 


「ねえ、ティティ! クラウスを篭絡したりとかしませんこと?」


 しばらくアヴェリナのクラウスへの愚痴を聞いていたティルフィーネは、思わず飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。

 何とか堪えて、平静を装うために深呼吸をしてから言葉を返す。


「アヴェリナ様、そんなこと言っていいのですか」

「男なんてみんな単純なのよ、ちょっと過激な服で誘ったら、存外単純に落ちるのでなくて?」

「なっ! あのクラウス様がそれで靡くとでも?」

「思わないわ! でも可憐で純真なキュリエが誤解すればチャンスはあると思ってよ」


 なるほど、それは一理ある。

 クラウスはキュリエに対して愛を隠さない人だから、ティルフィーネが頑張って色仕掛けしようとこちらを見ることは無いだろう。……自分で言っていてだいぶ傷つくが、純然たる事実である。

 だが、キュリエはそうじゃない。

 どこかいつも自信なさげなキュリエ。その彼女がクラウスの愛を疑うなら、付け入るスキはあるだろう。

 ……だが、


「それだと間違いなくキュリエ様が傷つかれますよね」

「「うっ」」


 アヴェリナもティルフィーネも、侍女サラのその言葉に声を詰まらせる。

 チャンスはほしいが、2人は決してキュリエに傷ついてほしいわけではないのだ。


「何かいい方法はないの! サラ!」

「そうですねぇ、流行りの悪役令嬢の定番(セオリー)でしたら、人を使ってキュリエ様の持ち物に嫌がらせをしたり、階段から突き落としたりして心を挫くとか……」

「「そんな酷いことできるわけないでしょ」」

「でしょうね」


 こうして、今日もまたティルフィーネはクラウスを諦める理由ができないまま日々を過ごしていった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


5ga5e3ti6uzabp3dirvm1ryd6tb9_136d_d1_id_2tp1.jpg
悪役令嬢シルベチカの献身 2026年5月15日 書籍発売いたしました!

活動報告に詳細をのせております!
よろしくお願いします!


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。